この間、いろんなお店の看板メニューを再現するレシピ本を買った。
YouTuberが書いた『人気店の味をおうちで!週末が楽しくなる再現ごはん』という本だ。
これで妻と一緒にペッパーライスや、ガストやびっくりドンキーのハンバーグなんかの再現メニューを作ってウマいウマいと食べた。
そんなわけで、なんとなく敬遠しているスイーツメニューも作ろうかなあと眺めていたら、材料に「強力粉」と書いてある。
「強力粉」
薄力粉はいろんなものに使える。天ぷらやフライや唐揚げにムニエル、ホワイトソース。照り焼きや蒲焼を焼く時にも使ったりする。
ぼくがたまに焼くシフォンケーキやクッキーも薄力粉だ。この間、妻の誕生日に作ったベイクドチーズケーキだってそうだ。
しかし、強力粉。お前はなんなのだ。パンや麺なんてそんなに作らないだろう。
実際、余らせて困っているなんて話をよく聞く。
強力粉、強力粉かぁ……と思いながら本を眺めていたら、ホワイト餃子の再現レシピが乗っていた。そうか、餃子の皮にも強力粉か。
「よし!ぼくも強力粉を使えるようになろう!」
そう思い立って、ちょっと多いかなあ使いきれるかなあと不安ながら一週間前に強力粉1kgを買った。
とりあえず、強力粉を使ってみよう、ということで夜中に粉を捏ね、朝にちぎりパンを焼いてみたらなかなかウマい。
ちぎりパンだけだと芸がないなと、いま流行のかじるバターアイスを混ぜて焼いてみたのが金曜日の夜。絶妙に嘘っぽい香りの普通のパンが焼けた。
こりゃいかん、悔しい。せっかくつくるのであれば、パンを焼くのであれば、美味しいパンを焼きたい。
そう、ぼくの大好きなアンパンだ。
これは、すんごい上手に焼けた。どうもジャムおじさんです。
日曜日は餃子の皮をレシピ本の倍量捏ね倒して、五香粉が薫るもちもち餃子を楽しんだ。
ここで強力粉を使い果たした。だれだ、余るなんて言ったやつ。肝心のスイーツが作れないじゃないか。
ふーん、やるじゃん