2021-02-05

言葉誤用考慮することについて

「斜に構える」という言葉は、もともと剣術からまれ言葉で「改まった態度を取る」という意味だったが、

皮肉めいた不真面目な態度を取る」という誤用が広まってしまったため、今ではそちらの意味でも辞書掲載されている。

  

すべからく」という言葉は、「当然●●すべき」という意味だが、

「すべて」「総じて」「おしなべて」という意味で使われがちである。すべてと音が似ているからだろうか。

 

他にも誤用の多い言葉はいくらでもある。

うがった、確信犯役不足……。

文章を書くときでも会話するときでも、こうした誤用の多い言葉は避けることができる。

誰もがわかる表現に変えることで、意思疎通のすれ違いを防止可能だ。

 

一方、そうじゃない言葉がある。

誤用が多いとまでは言わないけど、稀に誤用している人がいる、という言葉

例えば頻度を表す言葉

「しばしば」という言葉英語でoften、それなりの高頻度を表す言葉だが、

「時々、少し、稀に」という意味だと認識している人もいる。本当にいる。

他には、時間の程度を表す言葉

「5分弱」と言った場合、4分50秒とか、いわゆる「5分足らず」を意味するのだが、

「5分とちょっと」という意味で使う人もいる。これは結構多い例かもしれないが。

 

カジュアルな場ならこんなものはどうでもいい。

ああ、この人間違ってるな、こういう意味で使ってるんだろうなと脳内変換してスルーすれば済む話だ。

だが、例えば仕事中にこういう人に遭遇すると、なかなか困ったことになる。

正しい意味で使った自分言葉を、その人特有誤用解釈されると厄介だ。

先に上げた頻度や時間の程度を表す言葉に関しては、ギリギリ避けられるかもしれない。

具体的な割合で伝える、秒単位で伝えるということも可能だろう。

だが、いつもいつもそこまで気を配ることはできない。

どこに誤用が潜んでいるかからない。

 

というか、「しばしば」問題は実際に起きた。

取引先が使ってきた正しい意味での"しばしば"という言葉を、自分上長が間違った意味で指摘する」という状況だ。

幸いその上長が話しやすく、人の意見を受け入れてくれる人だからなんとかなったが、

頑固オヤジあいつやそいつだったらどうなっていたことだろうと思うと気が気でない。

多分そうだった場合「でも俺はこうだと思うから修正して」って言われるんだろうなあ……。

  • すべからくの誤用は本当に多い。学者の論文でも誤用されているレベルでもう心底うんざりする。あれどうにかならないのかね。

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