物書き……というより脚本を書くような仕事をする事がある(ぼかし)けど、田舎の人間を描く事ができない。
最近の増田を見てても思うけど、どう頑張っても田舎と都会の人間の精神性は遠い。
自分がどれだけ田舎に旅行に行っても、田舎の友人を作っても、田舎に関する文献を読んでも、多分一生わからない。
物語に置いてはより色々な人物を表現できる方がいい。その上で特殊な仕事、例えばヤクザとか、医者とか、画家とか。そういう特性を持った人物って世の中の大多数なわけではないから、多少脚色してもバレないものなのだ。
医者が医療ドラマを見てこんなのあり得ないでしょ!という事はあるんだけど、大多数は医者ってこんな感じかな、と適当に思ってくれるわけ。
ただ田舎の表現はそうはいかない。田舎の人間は多い。田舎特有の空気を適当に都会の人間が表現してもすぐバレるのだ。
田舎から上京してきた22歳男性、とかも描けない。ものすごく物語という物体に適合する属性だと思うんだけど、田舎から上京した時の気持ちがわからない。田舎から上京した増田を読んでも本質的に理解できない。
描けない上に理解もできないので田舎や田舎者を舞台にした創作物も多分正しく摂取できてない。田舎から上京してきた友人はサマーウォーズを観てベロンベロンに泣いていたが自分はもう全然わからなかった。
そういう訳で僕がストーリーを構想する時にはどうしても都会人を主役にするしかなく、まあそれでも問題ないっちゃないんだが微妙にバリエーションを得られないなあと思う事があるのだ。逆に田舎の人は都会人の哀愁を描けなかったりするものだろうか。渋谷に居ると空っぽを感じる、のような。
取材しろよ
ホームレス馬鹿にした記事書いたのもオマエなの?