小中学校の頃、皆より胸の発育だけ早くていじめられてたわけではないけど、かなりいじられてた。
身長は小さく顔も年相応、よく陰で胸だけコナンって言われてた。
当時はすごく嫌だった。体育のとき、学生の人数も多く、トイレでタバコを吸う人が多かったからトイレで着替えるのが禁止で、更衣室も鍵が壊れて使えなかったから、皆教室で着替えることを強制されてた。
そのとき男子同士で情報のやりとりをしてるのか、私が着替え始めると他クラスの男子が見に来たり、時には写真を撮られたりもした。絶対に見えないような対策をしていたし、周りの女の子も注意してくれてたから別に触られたとか被害を受けたわけではないけど、嫌悪感はあった。
準備運動で走るときやジャンプするときなんかはかなりの視線を感じたし、恥ずかしくて体育がある日は仮病を使って休んだこともある。
だけど、ふと思った。友人が男女問わずさまざまな人から貧乳いじりをされて泣いているところを見て、まだマシなのかな、と思ってしまった。
よく「反応するから悪戯されるんだよ」と言われてきたこともあり、少しずつスルースキルを身に付けて視線やらカメラやらは流すことにした。
まあ、結論これは逆効果だった。見ていいんだ!と誤解した男子が視線だけでなく絡んでくるようになった。
卒業するまで我慢すればいいだけ、と言い聞かせて、とにかく耐えた。耐えまくった。
そして高校。高校になり彼氏ができ、体の関係を持つようになった。そのときもやはり胸を触る時間が長かったり、褒められたりすることが多かったから、これは武器になるのでは?と思った。いや、思ってしまった。
結局その彼とは数ヶ月で別れたけど、それからも体目当ての人と何回か遊んだ。顔も大して可愛くない私が男性から声をかけられるのは、恐らくまあ、そういうところに魅力があるからなんだろう。
そう思うようになってからは、悪い意味で吹っ切れた。来るもの拒まず去るもの追わずのビッチになった。けどこれはこれでいいかな、なんて思ってる。顔もスタイルも悪くて誰にも見向きされないよりかはマシかなって。人それぞれだろうし、多分周りに言ったら非難されるだろうけど、そういう人たちは僻んでるだけだなって思い込むようにしてる。
誰からも抱いてもらえないよりマシ。ひとつでも女としての魅力があるだけマシ。と、思う。言い聞かせてるのかは分からないけど。