予算のかさむTV特撮は、毎年作り続けても
確実にペイできそうな人気シリーズのみが生き残ったんです。
で、実質生き残ったのは皆さんご存じの、
ウルトラマン、仮面ライダー、戦隊シリーズのみ。
これらは上記の順で登場して、いずれも作風がまるで違うんです。
ゴジラの東宝特撮の息吹が残る王道エンタメのウルトラマン。
親殺し・同族争い・自己否定の陰惨な石ノ森イズムが根底に流れる仮面ライダー。
仮面ライダーのネガポジ反転として製作され、底抜けに明るい戦隊シリーズ。
後発になるにつれ、当然マネタイズが上手い。
ウルトラマンで怪獣ソフビや戦闘機プラモ等の小物、
仮面ライダーで単価の高い変身グッズに怪人カード、
戦隊物では前述全てに加えて5人分カラバリ+超合金ロボ、
ってな具合になっていくわけですね。
でね、21世紀の日本、少子化ですよね。
TV特撮って実質グッズの販促番組なんですよ。
昔なら10人の子供に玩具一個ずつ売れば儲かったけど、
今は1人の子供に10個売らなきゃ儲からないわけですね。
そうなってくると商売的には戦隊シリーズの
テイストを採り入れざるを得なくなるわけですよ。
原色寄りの派手なヒーローが何人も出てきて、
一人一人色んな形状のグッズを携帯してて、
それに加えてマシンやロボットが出てくるわけです。
こんだけ要素山盛りにするとストーリーを
練り込むのが難しくなるのは目に見えてますよね。
だから明るくてギャグと勢いで突き進まざるを得ない。
だから、どのシリーズもいろいろ模索した結果として
似たり寄ったりな戦隊チックな作風になったんです。
個人的には食傷気味ですが、時代の流れですね。
Permalink | 記事への反応(2) | 09:59
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