2020-07-27

anond:20200727092827

人間は滅びるっていう結論ありきで話してそうに見えるので返信する意味があるかどうか微妙ではあるが、

劣悪な環境下でも人は生きるわけで、人間役割とか生きる意味など考える必要があるとは思えないし、

そもそも知的労働まですべてアンドロイドに置き換えられるとは思っていないので、誰もがまったく働かない社会などは想定していない。

アンドロイドが労苦を肩代わりしてくれれば、人は人にしかできないことに大いに時間を割けるようになる(といいなと思っている)

ただし、子を産む人が減る可能性は大いにあると思う。

アンドロイドが充分に普及した社会では、人間効率よく生産活動をするためにムラ社会を作る必要がなくなるので、

現代よりもっともっと個が確立した社会――孤立した社会――になっているという想像ができる。

子どもを増やすというのはムラ社会においての生存戦略であり、同調圧力だ。

ムラ社会ができなければ、結婚して子を作れという社会から圧力が限りなく小さくなる。

圧力が小さくなれば、必要に駆られて結婚したり子どもを作る人は減る。

そもそも人を人たらしめる精神活動の中でも、恋愛は最高レベル難易度が高いものだ。

社会から結婚出産圧力がなくなり、性欲はセクサロイドが解消し、なんなら精神的にも疑似的な満足を与えてくれるとしたら、

人と恋愛成就させるなんていう無理ゲーにわざわざ手を付けるだろうか……

というペシミスティックな想像も難しくはない。

しかし逆に、生活に関する苦労をアンドロイドが肩代わりしてくれるなら、

人は今よりもっと他人に優しくなって、他人を愛することに心を配れるかもしれない。

人を愛を交わすのは面倒で苦痛で疲れるものではあるが、

考えてみれば人間というのは必要がなくても山に登り、トラックを走り、他人と競うものなのだ

アンドロイドが人でない限りは、人と交流するという知的で刺激のある活動はやめられないだろう。

(それまでアンドロイドが取って代われるとしたら、もはやアンドロイド人権を認める必要がでてくるし、セクサロイドの前提が崩れる)

子育ての大変さもアンドロイドが軽減してくれるので、子を持ってもいいと思える人が増える可能性もある。

出産苦痛という問題が依然として最大の壁として残るが……

しかたらこれが最後の「人にしかできない仕事」になるのかな。

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