人間は滅びるっていう結論ありきで話してそうに見えるので返信する意味があるかどうか微妙ではあるが、
劣悪な環境下でも人は生きるわけで、人間の役割とか生きる意味など考える必要があるとは思えないし、
そもそも知的労働まですべてアンドロイドに置き換えられるとは思っていないので、誰もがまったく働かない社会などは想定していない。
アンドロイドが労苦を肩代わりしてくれれば、人は人にしかできないことに大いに時間を割けるようになる(といいなと思っている)
ただし、子を産む人が減る可能性は大いにあると思う。
アンドロイドが充分に普及した社会では、人間が効率よく生産活動をするためにムラ社会を作る必要がなくなるので、
現代よりもっともっと個が確立した社会――孤立した社会――になっているという想像ができる。
子どもを増やすというのはムラ社会においての生存戦略であり、同調圧力だ。
ムラ社会ができなければ、結婚して子を作れという社会からの圧力が限りなく小さくなる。
圧力が小さくなれば、必要に駆られて結婚したり子どもを作る人は減る。
そもそも人を人たらしめる精神的活動の中でも、恋愛は最高レベルに難易度が高いものだ。
社会からの結婚出産の圧力がなくなり、性欲はセクサロイドが解消し、なんなら精神的にも疑似的な満足を与えてくれるとしたら、
人と恋愛を成就させるなんていう無理ゲーにわざわざ手を付けるだろうか……
しかし逆に、生活に関する苦労をアンドロイドが肩代わりしてくれるなら、
人は今よりもっと他人に優しくなって、他人を愛することに心を配れるかもしれない。
考えてみれば人間というのは必要がなくても山に登り、トラックを走り、他人と競うものなのだ。
アンドロイドが人でない限りは、人と交流するという知的で刺激のある活動はやめられないだろう。
(それまでアンドロイドが取って代われるとしたら、もはやアンドロイドに人権を認める必要がでてくるし、セクサロイドの前提が崩れる)