ブクマで「深夜に96歳の男性が「ラーメン食べたい」と言ったら、どうしますか? 「ほどほど幸せに暮らす」を目指す事業者の挑戦」という記事を読んで、ちょっと書こうと思った話がある。
記事のリンク→https://www.buzzfeed.com/jp/naokoiwanaga/grundtvig-ramen
自分の祖父は何度も胃を悪くして、手術を繰り返した結果、胃のほとんどを切除されてしまった。
そして、認知症ではないが、記憶障害っぽくなり、一人で家に置いておけなくなったので介護施設に入居することになった。
話をするたびにいつも空腹感を訴え、外出許可をもらって家族で食事をするときにはモスバーガーとモスチキンを貪る様に食べていたという。
そうして数年が経ち、車椅子から立ち上がろうとして転んでしまい、骨折を疑って病院に運ばれたときである。
入院先の病院の検査の結果、骨折はなかったが「栄養失調」と言われたのだそうだ。
それを受け入居施設に伯母が確認すると、「胃を切除していると聞いていたので食事を1日1000キロカロリーにしていた」とのことであった。
一般的に成人男性の1日に必要なカロリーは1800〜2000キロカロリーと言われることが多いが、
増田の母が面会に行くたびに食べ物をせびっていたのは当然なのだった。
預ける側としては「介護施設は専門職の人ばかりだし、プロにお任せしておけば安心ね」と思いがちだが、
むしろ、「専門職だから」こそ「お年寄りなんてみんなこうだから」と思考停止してしまうこともある。
「胃が小さい老人は食事が出来ないだろう」という思い込みをプロの職員たちがしていたのだから。
増田の母は「自分の父親が言っていたことをちゃんと聞いてあげれば良かった」と少し気に病んでいた。
施設に預けて栄養失調なんてびっくりだが、預けている側も思考停止だったのだから仕方ない。
この記事みたいに「一人ひとりに寄り添う」なんてできる施設ばかりじゃないのはよく分かっているんだけど、
人の世話をするって難しいなと思う。
病気悪化したり怪我とかしたらどんどん面倒になるから家族の気持ちもわかるが、 ロクなモンも食えないでただ生かされるのは最低最悪の体験だろうからなあ