2019-12-10

新しい刑罰提案

いわゆる「2018年東海道新幹線車内殺傷事件」で、検察被告無期懲役求刑した。世間の憤りは大きいわけだが、検察側は被告若いこととその人格障害考慮して、このような求刑となったらしい。

私とカミサンは死刑反対派である。こう言うと「何を甘っちょろいことを。テメエの親族配偶者が殺されても同じこと言えるのか」とか言われそうなのだが、私とカミサンは、

  • 「死」を以て償いにはならない
  • 悔いと苦しみを以てでしか罪の償いはできない
  • そもそも、「完全な償い」などしようがない

と考えているだけのことである。率直に言うと「死刑などでは足らない」のだ。そして「悔いと苦しみを以て」償わせるためには社会的コストが発生してもやむなし、というわけだ。

とは言うものの、こういう事件しかも「無期懲役狙い」なんて話を聞くとさすがにムカムカしてくるわけだが、こういうときにカミサンが決まって主張するのである。「だからさ、地雷除去刑だよ」と。

地雷除去刑とは何か。この刑に処された者に最低限の教育を施し、たとえばカンボジアスーダンのような、地雷で人々が苦しんでいる地域派遣し、厳重な管理の下、地雷除去に従事させる。当然、事故が発生するかもしれない。その際には万全の手当てを施し、治癒したところで現場に復帰させる。腕や脚を吹き飛ばされようが、極端な話、江戸川乱歩の『芋虫』のような状況に陥ったとしても、躄って動かさせ、口を使わせて除去に従事させる。そこから逃れさせない。

逃げ出そうとしたり、自殺だとばかりに地雷原に踏み込もうとする受刑者もいるだろう。しかし、対人地雷は人を殺さないように作られている。そして彼らに「引退」はない。万が一彼らが死に仰せたとしても、少なくともいくつかの地雷は除去できるのだ。人柱としては少しは役に立つだろう。

中には、覚悟を決めて、有能な地雷除去のプロフェッショナルになる者も現れるだろう。現地の人々から尊敬を受ける者も出てくるかもしれない。しかし、彼らが現場から解放されることはない。もし天寿を全うしたいなら、地雷を除去し続けて生き残るしか術はないのだ。それができるなら、受刑者をただ execute することよりも、その命の価値というものが活かされるだろう。受刑者も命の価値を思い知ることだろう。

……どうでしょうかね、こんな刑罰

  • ご遺族の方が納得しなさそうだけどどうなんだろう 犯人はわたしみたいに生きる価値も意志もない人を狙えばよかったのに

  • 飲酒運転での事故や煽り運転で厳罰化が進んだように国民の声が大きくなれば司法は動くかと思う

  • 地雷除去という仕事を馬鹿にし過ぎだろ

  • インターネットで?新しい刑罰を提案?なぜ?

  • ネットで石を投げているんだから、みんなで石を投げつけて殺す死刑が、今の日本に一番ふさわしい。

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