あるvtuberの中の人は、元々ネットじゃ有名な人らしい。「ある」と言ったが、それは別に特定の人じゃなくて、そういう人は割といるよね。
で、そういう人がなんで今更vtuberなんてやりたがるのか?
ちやほやされたいから? いやいや、本業で十分ちやほやされてるでしょ。
「面白い試みだ!」って、好意的に見てる? でもその人Live 2D生放送で喋ってるだけだよ。
試しに中の人(と言われてる人)をちょっとだけ追ってみた。そしたらなんか、全然違う。別人みたい。でもなんか、声質とか、癖みたいなので同一人物なんだろうなとは思う。喩えるなら、礼儀正しく敬語を使いこなす友達の、家族とタメ口で電話するところ聞いちゃった感じ。
vtuberという皮を被る都合の良さって、そういうところにあるのかなって思った。一度ついてしまったパブリックイメージはそう簡単に覆せない。でもvtuberのキャラになりきれば、それまでの自分を切り離して全く違う自分を演じ直すことができる。セカンドライフって昔流行ったけど、あんな感じ。
中の人の話が禁句っていうのも、「キャラクター文化がー」とか言うよりも、「そりゃプライバシーの侵害だろう」と言われた方がしっくりくる。別のコミュニティではどんな人格を演じているのか、そんなものは誰だって秘密にしておきたいもので、第三者が勝手に暴いていいものではない。