2019-07-21

プログラマー技術とは

プログラミング本質は分解と構築だと思っている。

要件・動きを理解し、分解・標準化して部品を作り、それらを適切に組み合わせて実現する。

デキのいいプログラムとは、理にかなった構造で、処理が適切に切り分けられており、再利用やすく、構造バグが少なく、修正リスクが低い。そういったものを書けることがプログラマとしての技量だと考えている。

しかし私の指導を受ける後輩にとってはそうではないらしい。

私は、流れが読みやす分岐、引き渡すデータの考え方、不必要状態の保持、切り分けるべき箇所、機能標準化例外を受け止める適切な位置、などを教えるのだがあまり気に入っていないようだ。ちゃんと動いている(ように見える)コードの書き方をごちゃごちゃ言うのは、無駄なこだわり(例えば会議資料の誤字脱字や送り仮名を子細に調べるような)に感じるらしい。

彼にとって技術力というのは「~~を使えば〇〇ができる」ということであり、より多くの新しいフレームワークライブラリサンプルを動かせるようになること。私の教えは勉強熱心な彼のスキルの足しにはならないのだ。

でも仕方ないのかもしれない。

より良いプログラムを書いたところで、評価してくれるのは共同作業の同僚か、私がいなくなった後でそれを引き継いだ誰かぐらいだ。場合によっては簡単だったと思われて評価が下がりさえする。

一方で沢山のフレームワークを触っておけばSNSプロフィール欄が華やぐし、次の仕事を探すとき選択肢も広がるかもしれない。たとえそれほど良いものができなかったとしても

良いプログラムを書く技術?素晴らしい、でそれはいったい誰が証明してくれるんだい?

  • プログラムはその規模や目的によって思想ががらりと変わる。 増田の思想が役に立つのは大きなプログラムを書く時の話だ。 サンプルいじってる規模では恩恵は受けられない。 増田の...

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