2018-12-02

ローソンスマホペイ」と視覚障害

ローソンスマホペイ」をご存知だろうか。レジに並ばずとも、店内の商品が買える実験サービスである

ある日の昼休み会社の近所のローソンで昼食を食べて帰ろうとしたところ、スマホペイの店内機械の前で戸惑っているひとを見かけた。どうしまたか、と声をかけて、その人が白杖を持っている、つまり視覚障害者だということはあとから気がついた。

まず、スマホペイを使うにはいくつかの手順が必要になる。

0. ローソンID登録アプリダウンロード

1. 入店処理(BluetoothQRコード読み込み)

2. 商品バーコードスキャン

3. 決済処理

4. 退店処理(QRコードかざす)

このうち、1と4は入口付近機械で行う必要があった。ただし、その機械がそこにあることは、視覚以外の情報がないように見えた。張り紙ディスプレイで案内はされていたが、どのQRを読み込めばいいのか、店を出るときはどうすればいいのか、音声や点字による説明はない。

また、商品バーコードスキャンも、読み込むまでに時間がかかった。そもそもどの面にバーコードがあるか、触っただけではわからない。場所がわかってもカメラバーコードをきっちりあわせないと読み取れないので、これもまた大変だった。

最終的に、その人はスマホクレジットカード登録していなかったため、決済までには至らなかった。けれども、スマホペイ自体にはとても好意的だった。なにより手にとった商品名前がわかる(OS機能テキストが読み上げされる)のがとてもいい、あとは慣れればうまくできる、と(悪魔おにぎりを持って)笑っていた。

かに実験サービスだしこれからブラッシュアップされるのだろうけど、ローソンは会員登録するのにアクセシビリティなしのCAPTCHA認証を使ってくるので、その部分だけは私が読み上げるひつようがあった。

これから画像認識技術がすすんで、バーコードを読み込まずとも手にとった商品名が目が見えずともわかる、そんな日が1日でも早く来るといいなと思った。

ちなみに昼休みはおわっていた。

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