幼稚園に通うようになると朝のツラさがはじまる。
社会に合わさなければならない苦しさを紛らわすように、ルーティーンワークとしてのテレビ鑑賞もはじまる。
ポンキッキは難解だ。
全体を貫通する筋がない。
しかし他文化の「笑い」を理解するのはたとえ言語の壁がなくとも難しい。
ポンキッキは物語構造に慣れた幼稚園児がはじめてふれる異文化である。
バラエティ番組こそ「笑い」であり、現代日本について(さらに芸能界について)さまざまな暗黙の理解が前提とされている。
出演者を誰も知らない場合、ボケ・ツッコミ関係も知らない場合、バラエティ番組を楽しむのは難しい。(ポンキッキでは芸能人を知らない子供向けに出演者は二体の着ぐるみであり、着ぐるみにの色は赤と緑の補色の関係だ)
テレビの本来の目的はスポンサーの広告でありCMの時間がメインである。
全体として前後関係のないバラエティ番組のつくりは、そういったCMの時間に近い。(出演者を知らなければ訴求効果が薄いこともそうだ)
ポンキッキを楽しむことは難しい。