https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180619-00105045-kitanihon-l16
現役救急隊員ですが、緊急車両の事故のニュースはやっぱり聞きたくないですし、自分も気をつけなくてはと肝に銘じるところです。
迅速かつ安全な搬送のため、周囲確認や余裕を持った減速を心掛けてはいますが、どうしても皆さんに道を譲らせたり止まらせたりしてしまう状況になってしまい、申し訳ないと思っています。ご協力に心から感謝します。
私の所属している消防機関では、交差点では助手席に乗る隊長とハンドルを握る機関員が、左右の交通・歩行者・自転車の安全を確認するまで徐行ないし停止するように教えられています。必要に応じて音声案内を流し、左右の交通が完全に止まるか、走行してくる車両がいないことを目視して、ようやく交差点を通過できるのです。
今回の事故も、目撃者の証言によれば「救急車はサイレンを鳴らして速度を落としながら交差点に進入、その直後に救急車の左後部に乗用車がぶつかった。」とのことで、救急車側は安全を確認して交差点へ新入したのでしょうが、新入した直後に衝突してしまったようです。これは、救急車側の安全確認が足りていなかったと言われても無理はありません。
緊急車両の走行に対して一般車両が進路を譲るのは道路交通法第40条で定められています。救急車などの緊急車両は、サイレンや音声案内、マイクでの広報によって緊急走行中であることを周囲に知らせますが、それに気づいて進路を譲ったり止まったりするかは、結局ドライバーさん次第なのです。気づかなければ止まることもできないし、気づいていても譲れないこともあると思います。
そういう車両に対して緊急車両側ができること、それは「待つ」ことです。緊急走行中であっても、止まるまで待つ。緊急車両が通行できるほどの幅まで避けて譲ってもらえるまで待つ。安全が確認できるまで待つ。
サイレンや音声案内を鳴らしても気づかずに止まりそうにない車両が近づいていたのなら、救急車は待たなければ行けませんでした。そこは救急車側の落ち度でもあります。
どんなに「一刻も早く病院へ到着したい」「傷病者のもとへ辿り着きたい」と思っていても、事故を起こせばその時点でその救急車は救急搬送が出来なくなります。ましてや、乗っている隊員や傷病者、家族や医師に更なるケガを負わせてしまうことにもなります。市民の安全を守る消防職員が、それを脅かしてはなりません。
私達は市民の安全のため、決して皆さんに危害が及ばないよう、最大限注意を払います。
こんなお願いをするのも失礼ではありますが、救急車や消防車などの緊急車両が走行しているのに気づいたら、早めに進路を譲ったり、止まって頂けたら幸いです。
日本橋茅場町で見た光景。 緊急車両に対して、横断歩行者も道を譲らないし、 同じ方向に流れている車両も、 交差点を横切ろうとしている車両も譲らない、 日本人とは思えないような...
横だけど聾唖者はサイレン聞こえないのよな でも免許持てるという