残念ながら賛成できない。
最近のハラスメントに対する動きというのは「マスコミが炎上騒ぎを盛り上げ、組織を叩くことによって、社会的制裁を無理やり引き出す」というプロセスで行われており、
そこに法や裁判所というのは全くと言っていいほど関与していないからだ。
物証というのも、炎上を補強し、エンターテイメント性を盛り上げるための材料ではあっても、別に必須でもなんでもない。
法も物証も、この炎上騒ぎの主役ではない。主役の座にあるのは相変わらず、ただ属性と属性の闘争のみである。
加害者が「与党」の「議員」の「オッサン」とか、気に食わない属性だから便乗して叩き、被害者が「女性」「若者」といったかわいそうな属性だから救おうとする。
ただそれだけの話だ。
そもそも、人というのは感情や属性や党派性に振り回される生き物である。
はあちゅうの童貞煽りを「それは今回のハラスメントとは無関係なんだから黙ってろ」と必死で弁護していたような人が、
オタク差別の話になると「お前らは普段の態度が悪いからそんな扱いされても仕方ねえんだよ」と、属性が違えば平気で真逆のことを宣う。
それ自体はある程度仕方がないことだ。
しかし、同情と共感だけで世の中を変えていこうとすると、そんな人たちを相手にし、彼らのご機嫌を取らなければ救われなくなってしまう。
自分がもしハラスメントを受けたら、物証なんかよりも、とにかくカメラの前で人の同情を引く態度を取ることに必死にならなければならないのか?
自分に同情されるような属性があるか、相手に人の気に食わないような属性があるか、必死に集めて回らないといけないのだろうか?
ハラスメントがなくなるべき、という点では100%同意する。しかし、自分は今のシステムに頼りたくないし、実際頼れるとも思えない。
籠池を法的根拠なく9か月牢屋に入れて仮釈放を一切認めない人民裁判所のどこが正義なんですか