こんな感じの人をちょくちょく見かける
自分の価値観を絶対的に正しいものだと考えていて、それ以外の価値観が全て間違ったものに見えるから
「○○なので私の考え方は正しい」
「お前の考え方は私と異なっている」
「なのでお前は間違っている」
となってしまう
正直、自分の正しさを絶対視するなんて正気の沙汰とは思えないのだが、この考え方も俺の価値観に過ぎないと思うと強く否定できるものでもない
まあ人それぞれという事になるのだろう
それに、この様に発言する人はまだマシな部類だ
自分の正しさをその人なりの理論で説明しようとはする(理解不能な時もあるが)
そういう人は
「お前は間違っている。何故なら私は正しいからだ」
言われた方は意味不明なのだが、発言した側は「こんな事も分からないの?」と思っている
自分の正しさを完全に信じ切っていて、自分の考えが一般常識レベルだと思いこんでいる
自分の考えを理解できない事が理解できないし、自分の考えを理解できる人間なら誰もが受け入れると思っている
自分の考えを受け入れない人間は酷く知性が劣っているか、極端なほどに邪悪な存在だと思ってしまう
勝手に知性が劣っている、邪悪であると決めつけて議論を向こうから打ち切ってしまうから
そんな風に自分の正しさを理解して貰う努力は一切しないのに、理解しない個人や、集団、或いは社会を批判する
なので
「お前は!」「お前らは!」「世の中は!」「「「間違っている!」」」
とでっかい声で主張する
「そんな人達は放っておけばいいだろう」と思う人も多いだろう
俺も少し前まではそう思っていた
でも最近はあまり放置するのは良くないのではないかと思い始めている
こういう人達は自分の正しさを信じ切っているから、ネットでもリアルでも声量はあるし、その主張は断定的なものになる
そこに迷いは一切ないし、説明を端折っている分だけ主張する内容はシンプルだ
迷いなく、断定的に、大きな声で、繰り返しシンプルな内容を主張する
これって洗脳の手法としてはかなり有効なのではないか? と思うんだ
この手の主張にあっさり同調してしまう人は決して少数派ではないと思う
これは危険な傾向だと考えている
この流れが繰り返される事で、自分達の正しさをひたすら肯定する、異なる考え方を否定し攻撃する、という行動様式だけ継承されて、元々正しさの根拠になっていたはずの思想や理論が失われてしまうのではないだろうか
ただただ「自分達は正しい」という事だけを信じているだけの人達が増殖する
もしかしたら一部の界隈はすでにそうなっているのかもしれない
宇宙大爆発おじさんの顔を思い浮かべた。