自分は30代。嫁と子供がいる。都会に就職に出てきて、田舎には両親と祖父母が住んでる。
盆正月にしか帰省しないけど、実家はそんなに変化がなく、皆は穏やかに暮らしているのだと思ってた。
ところがだ。一昨年くらいから祖父母の様子がおかしい。とろんとした顔つきでぼんやりしてる。返事も鈍い。
ははぁ、これがボケか。などと他人事のように捉えるだけで、あまり話題にしなかった。
母や父は普段通りだし、祖父母もちょっとおかしいけれど問題を起こしているわけではない。
あんまり会話できなくなるのは寂しいが、静かな余生を送ってくれればそれでいい。
だけど実態は違った。
ある日の帰省で母から何気なく伝えられたのは、ここ数年は本当にしんどかったということ。
祖父は免許証を返納して運転しなくなったが、代わりにタクシーを呼びつけて至る所へ連れ回すようになっていた。
祖母は祖父を邪険に扱うようになって、感情の起伏のない生活を送っている。一人で閉じこもっているそうだ。
俺はショックだった。
今は薬の効果もあって二人とも精神的に安定しているようだが、母は本当に参っているようだった。
なんで相談しなかったんだ?と聞いたら
あなたのとこも子供の世話で大変でしょ?だから面倒を増やしたくなくて、と笑っていた。
その気遣いは正直嬉しい。祖父母が大変なんだって泣きつかれても、俺だって困ってしまう。
知らないままのほうが、きっと子育てに専念できる。
だけど俺はそのとき怖くなった。
優しい母も実直な父も、ボケて人が変わって迷惑をかけるかもしれない。
それを見届け世話をするのは自分だ。
父母を見捨てられず、きついのを堪えて、変わってしまった父母に悲しくなりながら付き合っていく。
そんな日がいつか来るんだろう。
こんな話は日本のどこにでも転がっている。
介護で苦労している五十代母親は「自分がボケたら介護施設に入れてくれ、お金は用意してある。」と常々言ってる。 母親は父親の両親の介護をしていて、母親の両親は老老介護になっ...
そういうのさ、増田じゃなくてお袋さんと話すもんだよ。
ボケても死ねないからな 個人的にはボケは精神的な死であり、 ハッキリ言って健在だったころの親は存在的には既に死んだ、って思わないとやってけないと思う 抜け殻の肉体をどう...