「あたしおかあさんだから」なる歌が炎上してTLに流れてきた。
歌詞をフルで読んだら少し落ち込んでしまったので、気持ちを整理するためにこれを書いている。
私の母親は、あの歌詞に出てくる「おかあさん」に全く似ていなくて、すごく似ている。
おしゃれにはもともと興味がなくて、子どもができても仕事は辞めなかった。(むしろ仕事は大好きで、フルタイムの仕事の休みの日にパートタイムの仕事を詰め込むような人だ)
だけど、「子どもがいるから離婚しないで我慢している」「あなたが○○しに行く送り迎えのために私はこれを我慢している」ってずっと考えているような人だ。
そして、子どもに向かってそれを平気で口に出すような人だ。
おかあさんは、わたしたちのために、たくさんのことを我慢してる。
だから、おかあさんは良いおかあさんだ。
本当は、心の底から大嫌いなんだけど。
一応言っておくと、母はわたしたちを可愛がってくれたし、愛してくれた。
何か困ったことがあれば一緒に怒ってくれた。ーーわたしたちが同じように怒らないと「自分のことなんだからあなたも解決しようとしなさい。怒ってるんでしょう?」とわたしたちにも怒りをぶつけるような怒り方をする人だったけど。
子どもとの関係の取り方がすごく支配的で操作的だ。「大好き」「あなたのため」って言いながら、相手を思い通りに動かそうとする人。
あの歌は、世の中の母親たちに無神経な理想像という呪いを押しつけるものでもあるけど、子どもたちにも同じ呪いを押しつけるものでもあるから、二重に悪い。
おかあさんはこんなに大変で、たくさん我慢してるんだから、おかあさんに感謝しなくちゃ。大好きでいなくちゃ。
くそ食らえ。
あと、あの作詞の人が書いた絵本、大ヒットしたらしいけど、わたし、あの絵本も前から嫌いだった。同じ思考回路で書いてるのがよくわかる話だよ。
今回の歌で嫌な気持ちになったお母さんたちは、子どもにあれを読み聞かせる前に、本当にあの絵本が良いものなのか、一度考えてみてほしいな。
今日も女は毒親叩き