インターネット発足当時は、各個人の専門領域を自己発信していってWebから得られる知識を豊かにしよう、みたいな理想があった気がする。今もその理想を実現し続けている分野は、広大なネットのどこかにはあるのかもしれない。
しかし、私も含め多くの人が接するネットになされる自己発信は、自分や家族、生活といった身近な世界の話だ。
その中でバズったりして、書籍化する例も少なくない。
でも、自分自身を売り物にする生き方は辛いのではなかろうか?自分が商品である以上、商品に対する批判は避けられない。
その、自分が売り物にした自分という商品に対する批判と自分個人に対する誹謗中傷の間には、一体どんな差があるというのか?
読者の感想は辛辣なものであってもあくまで商品に対する批判であって、個人に対して誹謗中傷するつもりで言っている人はおそらく少ない。
しかしたぶん、自分を売った側は両者の区別をつけるのは難しいだろう。ここに辛みがある。
そして、家族を売り物にする生き方も同じような辛みを持つ。その上それだけではなく、売り手が家族にその辛みを押し付けるという構造まで加わる。
自分や家族を売り物にすると決めた人は、どこまでその覚悟を持っているのか?特に家族を売り物にしている人は、どこまで家族の理解を得たのか?
こんな話、ほとんどの人は自分には関係のない話だと思うかもしれない。
SNSやブログに何気なく書いた自分や家族の話が思わず人に注目される。そして書籍化の声がかかる。これは誰の身にも起こり得ることなのだと思う。
と言うよりも、SNSやブログで自分や家族の話を書く時点で、自分や家族を売り物にするという自覚が必要なのだ。それが換金されるかどうかは関係なく、広く誰にでも開かれたネットの海にその話を流すのならば、その話に関する批判を受け入れる覚悟が必要だ。
それなのに、ネットには無防備に思えるほど自分や家族の話が転がっている。
自分の話であるなら何が起きても自業自得かもしれないが、家族の話だったりするとどこまで家族の理解を得ているのか不思議になる。特に子供系。
ネットの登場前から自分や家族を題材にしたエッセイや小説なんて腐る程あると思うけど…
そのハードルが一般人レベルにまで下がってきたよね?って話。
それに何か問題がある? 「自分や家族を商品にする覚悟」が、昔の物書きにはあって、今の一般人にはない、ということ?
昔の物書きに覚悟があったかは知らんけど、今SNSやブログで自分や家族を商品にしてしまっている人にその覚悟がある人は少なそうだな、ってこと。ハードルが下がった故にその怖さを...
まあ、思いっきり個人情報さらけ出してる人とかは、確かに危機感足りないかなとは思う。 でも多くの人は匿名で書くよって、ある程度の自衛をしているのだと思っているから、指摘し...
うん、全然わかってもらえてないと言うことがその答えでよくわかる。 匿名だろうと虚実ないまぜだろうと関係なく、自分や家族をモデルにした商品を売りに出したのならば、それに関...
匿名ってことは、いつでも逃げられるってことだよ。自分や家族に対する批判が来ても、なかったことにして消すことも出来るし、特定の相手を遮断することも簡単にできる。最悪特定...
あなたは面と向かって言われた批判も、匿名で書き込んだ内容に対する批判も、同じような重さで受け止めているの? そうなんだけど。 匿名だろうと実名だろうと自分が書いたという...
そうなんだ、じゃあ心配になるのも仕方ないね。 でも匿名での発言なんて、実際そんな重みのあるものじゃないよ。何の責任も無いんだから。 あなたが自分の発言を消そうが消すまいが...
責任は生じるぞ~ 一般回線を使った情報発信は物理的には匿名じゃないからね~
徹底的に話のポイントがずれとるなー。 まぁ2点ほど。 まず、言葉の価値を決めるのは発信者じゃない。それを受け取る側。あなたは匿名でなされた発言には何の重みもないと思うかも...
逆に、増田にはその覚悟あるの?
自分のことを書く覚悟はあるけど、家族のことは書けない。 自分のことで批判があっても自分で責任負える(と思ってる)けど、家族をそれに巻き込むようなことは怖すぎてできない。...
そうか。 そうは言ってもさ、増田がめっちゃバズって書籍化とかなったらさ 例えば 「あの店でこんなもん買った」 「店員さんといろいろ話した」 とかってレベルでも、当該店員さん...
うん、それがすげー難しいってのもその通り。 とりあえず私が書く自分のことは、自分にどんな病気があってその病気でこんなことを考える人生を生きてきて、みたいな話。だいたい病...
なるほど、闘病記のようなものであれば、自分が主なテーマになるからある程度は大丈夫そうね。 発信しやすくもなったけど、それに伴ってめんどくさいこともくっついてくるんだって...
まあ確かに、向田邦子さんも家族に「私たちのことをダシにして…」って大顰蹙だったらしいし、あれは大人ばっかりのことだったからまだ良かったけど、子供のこととなるとちょっと...