2018-01-31

愛子ちゃんが死んだ

出会ったのは大学1年生のとき

共通点が多くて興味を持ったのを覚えている。

興味を持った一番の理由は、初恋相手に顔も名前も似ていたからだろう。

一方で、まったく違う部分もあった。

親が宗教に嵌っていることだ。

子供時代はすごく大変だったみたい。(大人になってからも大変だったらしい。今日知った。)

当時は18歳だから人生経験もなく、世の中のことを何も知らなかった。

愛子ちゃんは一時期モデルをしていたため雑誌にも載ったことがあった。

モデルなんてたくさんいるから、リアルで知ってる人はいないだろうとは思う。

作り笑いが下手とかいう評判だったが、その笑顔が可愛かった。

私は学年が上がるごとに学業が忙しくなり、いつしか疎遠になっていた。

大学卒業してから10年経った。

今日仕事サボり新宿ブラブラしていた。

ひょんなことから愛子ちゃんがお母さんを刺したことを知った。お母さんは亡くなった。

子供時代からDVを受けており、大人になってからも続いていたのだという。

から見れば正当防衛事故であったが、本人は正常な判断ができなかったのだろう。

この事件のことを、私はリアルタイムで知っていた気がする。

知っていたが忘れていた。

いや、考えないようにしていたのかもしれない。

当時は余裕がなく、ほかの事を考えることができない状況であった。

あの愛子ちゃんが人を刺すなんて考えたくなかった。受け入れられなかった。

愛子ちゃんはその後鹿児島へ逃げた。

親族を頼りそこで生活しようと考えたみたい。

でもニュース重要参考人になっていることを知って諦めた。

次の日、愛子ちゃんは死んだ。

私は愛子ちゃんが好きだったのかもしれない。

好きという表現はどこか適切ではないと感じる。

それはきっと愛子ちゃんが別の世界の、別の次元の話だから

神様なんていないんだ。

おやすみ

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