自撮り棒を持ってる人とかみると
「どんなだけ自分好きやねん」
とちらっと思うし、SNSなどで自撮り写真をアップしている人がいると
「有名でもないお前の顔なんぞみたくない」
とちょっと思ったりする。
と言わんばかりにイケてる風景やシャレオツな町並みの写真とかだけ撮る。
場合によっては数十万かけたドローンをもって、六時間かけて山を登り、撮影。
おっこれはと思えばtwitter的なものやインスタにアップ。
これね。
自撮り的なことを試して見ることはあるけれど
「いやっ恥ずかしい!!」
となってSNSにアップするどころかただ「撮影する」ということすらできない。
心の奥底に自分が自撮りをしている人に対して「気持ち悪い」と思っていることを
自分も思われるのではないか、という気持ちがそうさせているみたい。
そこでふと思った。
自撮りの文化は気持ち悪くはないのでは?むしろ自分を表現する自由度が増えたんじゃ?
今の50代以上の人たちがやりたくてもやれなかったことを、今の若い世代がやりはじめてるのでは?
ということ。
自分は30代前半だけど、親の教育のおかげか、はたまたそういう時代に生まれたおかげか
自分を表現しろ、と言われてはいたものの、そうする機会はほとんどなく今に至る。
でも周りにそういう人がいても不自然ではない、そんなぐらい。
でも、自分の親の世代はどうだろう、と思うととても自撮りなんかする様には思えない。
そして同じように公の場で自分の意見をどんな形であれ表現することもほとんどしない(ように見える)。
親世代からの話を聞くに、そういう風に「自分」を出すのは良しとされなかったしそんな機会や場はほとんどなかったに
これについて色々と批判もあるようだけど、これを足がかりに今の親の世代ができなかった自分の表現を手軽にすることができるようになった
んじゃないだろうか。そしてそれはすごくいいことなんじゃないかとふと思う様になった。
相変わらず自分の自撮りも他人の自撮りも苦手だけど、「自撮り」こそが日本人が苦手とする「自分の表現」をしていく第一歩のような気がする。