日本共産党が、今回の総選挙の結果を総括する文書の中で、今後の党の躍進策として、「第一は、日本共産党の綱領、歴史、理念をまるごと理解してもらい、共産党をまるごと支持してもらえる方を広げていく活動を抜本的に強めること」ということを挙げている。
http://www.jcp.or.jp/web_policy/2017/10/post-766.html
でも、その綱領って「アメリカの対日支配は、明らかに、アメリカの世界戦略とアメリカ独占資本主義の利益のために、日本の主権と独立を踏みにじる帝国主義的な性格のものである」なんて書いてある。そこまで言ってる綱領を、ターゲットである「労働者階級」にまるごと支持させることはできるだろうか。
http://www.jcp.or.jp/web_jcp/html/Koryo/
関連産業も入れると全就業者数の1割近くを占めると言われる自動車産業が、いかに市場としてのアメリカに頼っているかを無視しているんじゃないか。北米市場の売上構成比はトヨタで4割近く、日産は過半数。ホンダに至っては、ぼやぼやしてたら6割になっちゃう。アメリカを敵に回してクルマが売れなくなったら、労働者階級は怒るよ。
ていうか、そういう構造を隠して「日本はアメリカに搾取されている!」なんて煽ってると、騙されたことに気づいた労働者にしっぺ返し食らうぜ。
日本共産党が「日本が、独立国としての地位を失い、アメリカへの事実上の従属国の立場になった」のを執拗に批判してる理由は、中国共産党の利益を代弁しているからとしか思えない。本音は「アメリカと手を切って中国様の属国になろうぜ」といったところではないのか。