一方、私がロンドン証券取引所に上場している企業の中間管理職の社員だとしよう。試しにカジュアル服で出勤するなんてことはいちどもなく、いつだって(ビーチでさえ)スーツとネクタイを着けている。そんな私が例の経済学者を殴ったら? 解雇歴と前科が残り、評判についた傷は一生消えないだろう。情報の反脆さの完璧な被害者になるのだ。しかし、建設作業員やタクシー運転手のように、最低賃金に近い仕事をしている人は、評判にそれほど左右されないし、好きなように意見が言える。
だが反脆い芸術家と比べれば、彼らは頑健にすぎない。住宅ローンを抱えた銀行の中間管理者は、究極に脆い。実際、そういう連中は価値体系の完全な囚人となり、芯まで腐り切ってしまう。毎年バルバドスで休暇を取るという人生に依存しているからだ。それはワシントンの公務員も同じだ。ここで、誰かの評判の独立性や頑健さを調べるのに便利なヒューリスティックをお教えしよう(繰り返しになるが、ヒューリスティックとは「単純化されたシンプルな経験則」という意味だ)。ほぼ例外なく、奇抜な服装をしている人の評判は頑健であり、場合によっては反脆い。一方、きれいに髭を剃り、スーツとネクタイばっかり着けているような連中は、情報に対して脆い。
3メガが大規模リストラへ 三菱UFJ9500人 みずほ1.9万人 (1/2ページ) - SankeiBiz(サンケイビズ)
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