たとえばこういうの。
https://twitter.com/tampoposalad/status/894003376811237376
急にタイムラインで産業革新機構の話が増えたので何だろう、ルネサス絡みにしては遅い反応だと思っていたら
日経新聞が記事にしていたわけだ。でも、これって、産業革新機構がこれまでに全株売却した案件だけで見ると
ほぼ全損が多いということで、これまでに投資した案件の成績が悪いってことじゃないよね。
ほぼ全損までいった失敗案件はもう全株売却しないとならないけど、成功案件は全株売却してもしないで保有を続けてもいい。
つまり、ランダムサンプルではなく全株売却案件だけを見るというのは、かなり偏ったサンプルになっている。
それでも歴史の長いVCだったらまだ新規投資と保有案件、全株売却が定常状態になって安定しているので
期間中の全株売却だけの勝率を見ても意味があるのかも知れないけど、産業革新機構のような出来て間もない、
しかも時限的な組織で途中段階の全株売却案件だけ見ても運用能力の評価はできないでしょう。
それに、こういうファンドは100発100中とはいかないのでトータルでの運用成績が重要だけど、
再生分野についてはルネサスエレクトロニクス
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDF20H0G_Q7A620C1EE8000/
http://www.incj.co.jp/investment/deal_021.html
https://jp.reuters.com/article/landis-toshiba-ipo-idJPKBN1A405V
そして、日経の記事のVC分野でもピーチ・アビエーション
http://www.huffingtonpost.jp/tatsuya-ishizuka/ana-peach_b_15324240.html
とそれぞれたったその一案件の利益でその分野の投資額を半分は回収できそうなくらいの大型のヒットをとばしている。ルネサスにいたっては
産業革新機構の全投資額を一つで回収してお釣りがくるくらい。この3月末時点での保有上場株式の時価評価益1兆2000億円って多くはルネサスでしょ。
それに、投資案件はホームページに載っているけど、いま全株売却をすれば利益になりそうなのがいくつもある。ビジネス環境が良い時期だったことを
この産業革新機構の銘柄ピック能力を低く評価したり、あまつさえ実は公金を裏に流すためにわざと実体のないところに投資しているとか、酷すぎない?
年間投資額が多くて2000億程度しかないという日本のVC市場や、再生案件に単独でまともに取り合わない銀行など、リスクマネー市場がへぼいから
同感。 そもそも、新自由主義とやらの風潮で「民間は政府より効率的だ」みたいな風潮と、かなり怪しい研究結果で国の投資がだいぶ否定されてたからね。 じゃあ、新自由主義に任せた...