我々はよそものに厳しく、かわりものに厳しく、そしてはみだしものに厳しい。
反差別がうまくいかないのは、そんな状況に手をつけず、特定の被差別属性だけ、
特例で救済しようとするからだ。そんなの無理に決まっている。
こういう風に思うのは、今日本でLGBT差別をなくそうとしている割と意識の高い人すら、
結局なぜそんなことをやっているのかというと、単に西欧でそういう空気になっているから、
名誉西欧人にでもなりたいのか知らないが、とにかく彼らにとっての世間は西欧であり、
なので、別にLGBTを積極的に差別するつもりなんかないが、仮にLGBTに優しくしても、
その善意が自分に回ってくることはまあないだろうなと思ってしまう。
なぜなら、彼らの目はあくまで西欧に向いていて、周りには向いていないからだ。
次は西欧でどんな弱者が保護されるか、誰を守れば人権派を気取れるか、それしか頭にない。
だから反LGBT差別はLGBTだけで終わるのだ。LGBTだけじゃない。どんな反差別もそうなる。
もうひとつ思い出されるのが、少し前に問題になった福島原発いじめだ。
普通のいじめだったら、それこそ被害者が自殺でもしない限りニュースにならない。
なのにあれだけはやたらメディアが取り上げて、囲んで潰そうとした。
今いじめられている生徒があれを見てどう思うか。福島だけずるい、ではないのか。
そういう風に思うことすら、不謹慎で許されないのだろうか。
本当に福島いじめが問題で、それを潰したいのであれば、もっと広い支持を集める必要がある。
この日本という学校にいじめが蔓延しているという現実を認めて、どういう理由であっても、
とにかく対処しようという機運を盛り上げなければならない。
随分と広がってるけどな・・・いまや「セクハラ」も一般常識となったし・・・
その「LGBT差別に反対する意識が高い人」の9割以上が、「なにかあったらLGBTに味方する発言をするけど、自発的に運動をするわけではない人」でしょ。 でも多くの人が「なにかあった」...