会社の同僚が、友達が高校の時の先生と結婚した、という話をしていた。
そういえば自分も高校生の時は先生が好きだったなあって思い出した。
先生とは担任でもなければ教科も受け持ってもらってない。接点がほぼ無い。
割と進学校の高校だったから、土日も教室が解放されていて、自主勉しに通っていて(そんな生徒もほぼいなかったけど。真面目だったなあ。)、部活で来ていた先生とはよくすれ違っていて。
なんとなく話すきっかけがあって、それから勉強の質問したり、たわいのない話をしたり。
好きだと伝えたことはないし、先生と生徒以外の何ものでもなかった。
ある日先生が、「あ〜いたいた。」って言いながら、突然チョコレートをくれた。「ホワイトデーだから。」って。
いや、バレンタインデーに何にもしてないけど?
その時は本当に嬉しくて、空き箱を大事にとっておいてた。今になって振り返ると気にはかけてくれてたんだなあ。
検索結果の最初の2件、知らない人が出て来て、やっぱ先生ってFacebookやらないのかな、ってあきらめかけてよく見たら、苗字と名前が逆になっている人がそうだった。
変わってない。
子供との写真が写っていて、幸せに暮らしてるんだなあって嬉しかった。
そういう私も子どもが2人いるから、時はたったんだなあって感慨深かった。
知らなかったんだけど、先生は花が好きなようで、見つけた花を写真に撮って記事にしていた。
「花言葉は『独立』『再会』。『また会う日を楽しみに』。皆さんの人生に幸あれ」と。
久しぶりに会って、エールを贈られたような気分になった。嬉しかった。泣いた。きっと自分に充てられた言葉ではないんだけど。そういえばそんな先生が好きだった。
今はもう地元とは遠く離れた県の学校で働いているらしく、もう二度と会うことはないけど、思い出すとじんわり心が温かくなる記憶が自分にもあったんだって、ここに書いておく。
いい話風にしてるけど犯罪チックで全然ほのぼのしない ハラハラする
なお、男女逆にした結果
ナラタージュを思い出してなんだかこっちも心がそわそわした