中学の時、朝練が急きょなくなりいつもより早めに教室に入ったら、隣の席の女の子が何人かでエロ本を読んでいた。
「何やってんだよ・・・」ってクールな感じで切り抜けたけど、「絶対言わないでよ」って言われてから、その子からのボディタッチが日に日に多くなった。
ある日の帰り道、方向が一緒だったので一緒に帰っていたらエロ本の話になって「ウチくる?」って話になり生まれて初めて女の子の家に行くことになった。
部屋に入るまでは特に思わなかったけど二人きりになった途端、なんだか急に恥ずかしくなってドキドキして無口になった。
親は仕事でいないらしく童貞の俺でもこの状況はやれると確信できる空気だったのだけど、無言の空間に怖気付いて「用事思い出した」って言って帰った。
あれから席替えやらクラス替えがあったけど、あんまり話さず高校も別々になった。
そんなクラスメートの女の子から突然Facebookで友達申請&メッセージが来て飲みに行くことになった。仕事で上京しに来たらしい。
もう30近いし中学のころからさすがに老けてたけど、笑顔の素敵な巨乳の女性に成長していた。
仕事の話、高校や大学の話、どこかに旅行行った話など他愛もない話で盛り上がって楽しかった。
2件目を出てそろそろお開きかなと思い「品川駅まで送ってくよ」と言ったら「泊まっていい?」と言われて、あの日の思い出がよみがえった。
女の子の部屋の匂い、キスしそうな空気の中で逃げ出したこと、置き去りにした俺の青春が走馬灯のように脳裏を駆け巡った。俺はもう子供じゃない!
一呼吸置いて「おう、いいよ」と返事をしたら「増田はいくじなしだからやっぱやめとこ」って笑顔でそう言って、その子は本当に新幹線に乗って帰ってしまった。
これ、やれましたかね?
う~ん、54点。同窓会辺りの描写が弱い。
増田はほんと意気地なしだな。 でも割と何だか好きな話。
「やれたとはいえない」
やれてないやん