知ったかぶりの人です。
ここ最近、電子書籍についての話題が増えてるので書いてみようと思った。
出版物は最初に印刷する部数を決めて実際に刷って全国に配本する。このとき委託するとお金をがぼっともらえる。
取次から全国書店に配本された後、売れ残った本は返品される。ここで売れなかった商品分のお金を返金する。
ただあくまでデータのやり取りだ。一万部の商品を預けるわけではない。したがって一万部の入金もなければ返品もない。
電子書籍は売れた分だけ入金される。
ここで実際の販売数だが、出版物は年々売れなくなってる。ほとんど売れず返品される書籍は山のようにある。
だけど不思議なことに紙の場合、刷った部数の入金はあるので一時的にお金が増える。そこから社員のお給料を払える。
翌月には売れなかった書籍の返金をしなければいけない。お給料を出したからお金がない。またたくさん刷って入金を貰う。
電子書籍だとこの自転車操業ができなくなる。売れた分は翌月以降に振込だからお給料払えない。
それに実売分の売上しか入らないとなると、そこから払われる著者への印税も低くなる。著者がご飯食えない。
今のシステムは一応、売れっ子でも新人でもわりと大きなお金をもらえる(実際は差があるけど)
こうした業界独自のシステムで出版、取次、書店が生き残ってる。
電子書籍だけで飯を食う世の中になるには、どうしたらいいだろう?
全部電子化すれば書店や取次はいなくなり、弱小出版は潰れ、売れない作家さんは止めていく。
まぁ本の数が多すぎるとよく言われるから、この際は減らしてもいいかもしれない。
作家さんも売れっ子になるまでは我慢してもらうかバイトしてもらう(アニメーターみたいだ)。
業界が電子書籍化を進められないのは「今のような多種多様の出版物に溢れた世界」を維持できる見込みが無いから。
今はほんとに改編期なんだろうと思う
既に起きていることを「これから起きること」として書くと100%予想が当たる! すごい!
たぶん、「そんな自転車操業はすぐに行き詰まるはずだから現実はそうじゃないんじゃないか」的な誤解が出てきそうだから補足しておこう。紙の出版は、ごくまれに大当たりする。そ...