タイトルのような言説がはてブでもたまに見られるが、正直言って現実的ではないと思う。
仮に実現したとしても、東京ではなく周辺の県の人口ばかり食ってしまうというのもあるが、
一地方民として思うのは、「地方都市にはそんな多くの人口を都合よく受け入れる余地などない」ということだ。
そもそも、東京に比べて圧倒的に土地が足りない。だから今の規模より大きくならず、
政令指定都市といっても、周辺の郊外を合併して帳尻を合わせたケースが多いのはそういうことだ。
田舎なんだから土地ぐらい余ってるだろう、というのはあまりに無責任な物言いである。
東京圏のアドバンテージが何かというと、あの地獄のような混雑であっても、とりあえず電車が使えることだ。
これが地方だと、大半の郊外は車前提だし、ちょっと中心部から外れると電車が来るのが20分に一度だったり、
運賃がクソ高かったりする。バスは一山越えるだけで片道400円だの500円だのがザラだ。
結局、地方都市でまともな公共交通機関に頼れるのは、都市圏のごく一部でしかない。
以上の2点から、東京に準じた生活を送れる場所は、地方都市の中でもごく一部に限られることがわかる。
そんなとこに住めるのは、医者・公務員・金融・マスコミ・インフラ・メーカーなど、これまたごく一部の勝ち組だ。
そういうとこに入れるなら苦労はしないが、今更新参者に入れる余地などほとんどない。
夫婦共稼ぎで正規雇用に滑り込めればどうにかなるかもしれない。