彼らと一緒に仕事をする、ディレクタと呼ばれる職種をしている。定義は業界、業種などで曖昧だと思うが、どういった仕事かは想像にお任せする。
はじめて彼らと仕事を始めた時に一番困ったのはコミュニケーションだった。返事がまず出来なかったり、いきなり感情的だったり、冗長で意味不明な文章を書いてきたり…。それまで自分が仕事をしていた社会人の相手とはプロトコルが異なるなーと思ったのが第一印象で、周りからは「エンジニア」ってそういう人種だから。
と聞かされていた。仕事は非常にしづらかったのだが何とか根性で付き合って仕事をこなしていった。
数年経、会社はなかなか大きくなり成長し始めた。
そうするとエンジニアも新卒・転職組が増えて来たのだが、彼らと話をして気づいたことは、話が普通に通ずるのである。
私が彼らと馴染んだのか?
実はそうではなく、単に日本語力やコミュニケーション力の問題だったのである。
新しく来た社員は一応、スクリーニングされてきているので、学歴や経験などもとりあえずベースはある。
ところが以前一緒に仕事をしていたら彼らは有象無象の経験(単に自己流だったり、零細ソフトハウスだったり、言い方は悪いかもしれないが…大卒ではない人達であった)の人達で、もちろん全員が全員では無いが、ほぼ日本語がまともに理解出来なかった。