2016-07-04

全てがプロレス化していく

テレビがつまらなくなった理由を考えていたらふとプロレスの衰退を思い出した。

何でもかんでも最初リアリティが受ける。

見たことなものを見たくて人が集まってくる。

でも、同時にお金臭いを嗅ぎつけた大人が介入することで、すぐにお金を稼ぐことが目的に変わってしまう。

どれだけマニアック業界であっても、その段階になると必ずにわかファンが湧き出てきて、運営側も少数で口うるさいマニアックファンよりも大多数で何も言わないにわかファン相手商売をし始めてしまう。

そうなれば、わかりやすく派手であることが求められ、結果として演出に走ってしまうことになるのだ。

真剣勝負がいつも面白いとは限らないし、マニアック勝負はにわファンにはわからない次元で繰り広げられてしまものだ。

しかし、どんなジャンルであっても演出必要になった時点ですでに緩やかな死が始まっていたのだ。

本来であれば、リアルからこそつまらない試合もあるということを正しく啓蒙すべきだ。

派手じゃなくても、上級者同士の戦いがなぜ面白いのかをもっと深く掘り下げるべきだ

ところが、どんなジャンルであっても、その時の興行を大きくすることばかりが優先されて誰もが何も考えずに楽しめる方向に舵が切られてしまう。

その先に待っているものは衰退しかないのに、なぜテレビ演出を手放せないのだろう。

台本通りに演じることばかりを考えて、真剣勝負を忘れてしまったプロレスを見させられているかのようだ。

しかし、そこまで考えてこれが何もテレビプロレスのことばかりではないということに気付いた。

結局はジャンルダメにするのは、運営側に潜む拝金主義ジャンルを食いつぶしに来るわがままにわかファンたちなのだ

もしジャンルを大切にしたいと思うなら、どれだけ世の中から注目されようとも、どれだけ大きな金額が目の前をちらつこうとも、興行の規模を適正に維持することだ。

でなければ身勝手自己中心的主義たちにあっというまに食いつぶされてしまうだろう。

目先のお金のために大切なもの悪魔に売り払ってしまったことに気付いたときは、もう手遅れなのだ

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