2016-02-09

ラーメン大好き小林さん

名古屋支店小林さんというラーメンが大好きな人がいた。

というと、太っているかのように想像するかもしれないが、

小林さんはいたって普通の体型で、メガネをかけているどこにでもいそうな

サラリーマンだ。

彼が福岡支店出張に来ると、いつも一蘭というラーメン屋へ昼・夜と2回行っていた。

彼は生来胃腸が悪いみたいで一蘭を食べた翌日は毎回お腹を下していた。

「あの油が体にあわないと思うんだよね、いててて」

トイレに行く時に照れ隠しでそういったことを言っていた。

そんなある日、小林さんが亡くなった。

まりにも腸がゆるくなるので病院にいったところ、

過敏性腸症候群という診断だったのに、

精密検査をすると膵癌がみつかり、あれよよいう間に死んでしまった。

棺桶にはラーメンが入れられた。

あの世でもお腹をくだしているのだろうか。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん