2015-12-23

JAL機内食事件ハラール

JALハラール機内食事件についての雑感。

まり佐伯奈津子氏のこのツイートだった。

https://twitter.com/hanapuepue/status/678021785414074368

一言でまとめると、「急な欠航JALに振替搭乗したイスラーム教徒に、JAL豚肉を含む機内食提供した」。

これに対し、「(髪を隠しており、ジャカルタからの搭乗で)イスラーム教徒と分かる乗客豚肉を含む機内食提供する前に本人に確認すべき」

「そもそもイスラーム教徒の多い国発着の便で豚肉を使った機内食を出すべきでない」というのが佐伯氏の主張である

佐伯氏の一連のツイートはこちらでも確認できる。

 http://togetter.com/li/914469

これから増加が見込まれるであろう来日ムスリム

JAL佐伯氏の言うような対応を取るべきか。

ここで重要なのが、「ハラールとは何か」である

イスラーム法において許される行為、狭義にはイスラーム教徒が口にできる食材を指す。

対義語の「ハラーム」はしてはならないこと、禁止された行為を指す。

日本人にも馴染みがあるものとしては、豚肉を食すことなどが該当する。

このようなハラームでない食事として、ハラール食が提示される。

確かに、国民ほとんどがイスラーム教徒である国のナショナルフラッグキャリアでは機内食はすべてハラールであり、豚肉等は一切使われない。

インドネシア航空、エミレーツ、エティハドなどがその例である

今回のケースは、当初予定したキャセイ欠航により急遽JALに振替搭乗した乗客に関して起きた。

(彼らはキャセイに対しハラール食の希望を出していたが、JALにはそれが伝わっていなかった。)

それを考慮するに、今回のようなケースではCAが魚を選んだ乗客豚肉の伝える配慮があってもよかったのかもしれない。

ではそこで代替食を急遽提供できるかと言えばそれも難しいが。

しか日本航空会社がそれを徹底すべきか?

一口に「イスラーム教徒」と言ってもハラームの捉え方は個人により異なる。

また、クルアーンはやむを得ない場合ハラールでない食事を摂ることを許している。

勿論希望する人すべてにハラール食をいつでも提供できればそれがベストだろう。

ただし現実問題それは不可能だ。

(JALではハラール食を希望する場合24時間上前までの申し込みが必要だとしている。)

であれば、日系航空会社としてはハラール食の提供を周知させつつ、現状維持するしかないのではないか。

  • 全ての食事提供サービスと全ての食材流通がハラール認証を通したものであれば発生しない問題なんだよな

  • レストランでやられたんなら怒りもわかるけど、機内食で、しかも振替ではなぁ… 飛行機は食べ物を詰め込むスペースが限られてるし、食事用意して詰め込む時間もかなり厳しい。 生死...

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