2015-11-11

産休や育休を取る人は周囲の人のことも考えてほしい

産休や育休の話題を目にするたびに、思い出す出来事がある。

あれは数年前、とあるミーティングでのことだった。

もう1か月ほどで産休に入る、私より3歳年上の同じチームの先輩がこう言い放った。

「うちの職場って、みんな残業しすぎだと思うんです!

 最近よく『ワーク・ライフバランス』っていうじゃないですか。

 残業なんてせずに、みんなもっと自分時間を持ったほうがいいと思いますよ!」

言っていることはごもっとである

しかし、私や同じチームの他のスタッフだって好きで残業しているわけではなかった。

その先輩が体力仕事は極力しなくていいように、先輩のぶんの体力仕事はすべて私たちで分担して行っていた。

残業せずに帰ることができるように、実習生新人指導委員会活動私たちが行っていた。

実習生新人指導は中堅以上でなければ行えない業務なのだが、私の同期も当時育休中だったため、若手スタッフの多いうちのチームではそういった業務はすべて主任と私の2人だけに回ってきていた。

もちろん先輩だけが悪いわけではないのはわかる。

スタッフを増員してくれない上層部職場雰囲気なんかにだって問題はある。

でも、当時の私は通常業務だけでも忙しいのに、さらに慣れない指導業務もしながら

「業務量が多くて毎日忙しくても残業ばっかりでも仕方がない、だって妊婦さんはみんなで支えあわなきゃ」

と思って働いていた。

そんなところにこの先輩の発言である

もう、心がぽっきり折れた。

妊婦で通常の業務量をこなせないから申し訳なさそうにしてろ!なんて言わないけど

せめてごく一般的気遣いくらいはしてほしかった。

それができていれば、こんな発言はしないはずだ。

産休や育休を取る人は当たり前の権利を使うんだから、何も文句はない。

元気な赤ちゃんを産んで職場にまた復帰してくれればいい。

でも、自分のためにも周りのためにも少しくらいの気遣いをしてほしい、なんて思うのは妊娠出産もしたこともなくていつもそのサポート役になる側の人間ワガママなのだろうか。

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