女子高に通っていたんだけど、高校3年生の春くらいまで、殆どクラス替えとかもないのに、クラスになじめなかった。いじめられていたわけじゃないんだけど、シャイでなかなか皆の輪の中に入れなかったんだよね。でも、クラスメイトは皆おもしろい話をしてて、私も皆ともっと仲良くなれればいいな、私もおもしろい話したいな、とずっとモヤモヤ悩んでいた。
そんなさなか、おばあちゃんに誘われて、地元の温泉に行った。地元ではかなり有名な温泉で、利用客も多い。ゆとりっ子の私は、慣れていないのであんまり温泉とか好きじゃなかったんだけど、大好きなおばあちゃんの誘いだったので行った。行った日は土曜日で、人が多かった。マイペースのマイグランマはさっさと脱いで先に身体を洗いに行ってしまって、裸眼0.05以下の私は危ないからゆっくり段差に気をつけながら温泉に入って歩いていた。
そしたら、「良いお尻してるねー!!」っていきなり、知らないおばちゃんに後ろからパァン!って尻を叩かれたんだよ。パァン!って。結構な勢いで。軽快な音が温泉に響き渡った。当たり前だけどびっくりした。お尻を叩いたおばちゃんを振りかえると、おばちゃんがすごくびっくりした顔をしていた。目をこらしてみたけれど、やっぱり普通に知らない人だ。多分、知り合いか誰かと勘違いしたんだろう。私も再度びっくりした。「あっ…すみません…」っておばちゃんがぎこちなくモニョモニョ言って、私も「あ、いえ、すみませ…」て何故か謝った。それから何度かヘコヘコお辞儀をしながら別れたけど、今思ってもかなり気まずい雰囲気だった。お尻がひりひりした。
その話を、何気なく学校ですると、何故かすごいウケた。大人しい私がそんな話をするから、ギャップでおもしろかったんだろう。そしたら、クラスメイトが集まってきて、あっという間に私の「良い尻」エピソードが広まった。そしたら、「◎◎ちゃん(私)のお尻、前からいいって思ってたんだよね」って言う子があらわれて、ますます私の(お尻の)株が上がった。その頃は隣町から自転車で高校に通っていて、毎日15kmくらい自転車で走っていたから、お尻がひきしまっていたんだ。それはともかく、そんなこんなでその一件から本当に笑いの絶えない高校生活になった。一年間くらい、お尻揉まれまくったけど。でも、本当にあの時お尻叩かれてよかったなぁ。あの時のおばちゃん、ありがとう。きっかけって大事だね。
しりあわせな話てか
うp
一番下に激太りしたって書いてありますよね!つまりそういうことです!解散!