足繁く通ってるスタバがあるのだが、そこの店員さんに恋をした。
最初は「可愛いな」くらいの印象でしか無かったのだが、何度も通って挨拶から些細な会話を交わすうちに段々と彼女が気になるようになってきた。
20代後半の頃からは恋愛よりも仕事が優先で、街で素敵な女性を見かけても"付き合い"たいよりも"抱きたい"の感情が強くもうこの歳になると恋愛感情なんて生まれないのだろうなと思ってた。
この先誰かに対してそのような特別な感情を抱くことはなく、つまりは結婚したとも思うこともなく一生独り身になりそうな気もしてた。
ところが、だ。
当初は週2〜3で行ってたのが平日はほぼ毎日足を運ぶようになった。
運良く彼女がレジに入ってて軽く会話をできるとたまらなく嬉しいし、その時の会話も鮮明に覚えてる。
ああ、この感覚は恋してるんだなと気付いた。
こちらもいい大人だ。
彼女は仕事をしに来てるのだから、その邪魔にはならないように気は使うし、自然な流れで会話するチャンスがなければその日はそのまま接触なく帰るようにしてる。
おそらく彼女ほどの人ならば彼氏もいるだろうし、この先にドラマみたいな展開もないことも知っている。
ただ、彼女のことを考えるだけでちょっとハッピーになれたり、一日が頑張れそうな気がする。
何年ぶりかに思い出したこの感情が今はただ心地いい。
恋っていいもんだなー。
…って感じで昨日まではホワホワしてた。
昨日いつも通りスタバで作業してたら彼女が仕事を終えて私服で出てきた。
「あ…」と思った。
楽しそうに談笑する二人。それを見て「あぁ、あれは彼氏だな」と悟った。
彼氏いるだろうな、と思ってたので”やっぱりそうですか”と案外素直に受け入れられた。
早めに知れて良かったのかもしれない。
下手に暴走して恥をかかずに済んだかもしれない。
別にこの恋になんの期待も抱いてなかった。
久しぶりに思い出した”恋愛感情”というものを楽しんでただけのつもりだったのだけど、なんだろうな、胸が痛いんだ。
仕事をしていても何かが引っかかって集中できないんだ。