■http://anond.hatelabo.jp/20140813174054

自殺が世界を否定する行為だっていう主張の理由がない。

実際にはそのような自殺もあるのかもしれないが、そうでない自殺もあるだろう。

たとえば、これまでの人生はおおむね快適で、楽しく、幸福だったが、

これから先は自分が生き続けても自分も苦しむし他人も苦しめるからという理由で死ぬ場合など。

理由？　定義ではなく？

挙げられた例を勝手に病苦による自殺と受け取っておくけれど、これは病死に含めてもいいんじゃないかと思う。

精神病患者を含む病者の自殺を「自殺」でなく「病死」に含むこと自体は否定しない。

「そんなこと言い出したら計上されてる自殺者の大半は病死ってことになるんじゃね？」という反論に関しては、もちろんその通りだし「病死」として取り扱わない方がオカシイという話になるだけだとお答えしておく。

同様に、経済的理由による自殺は「自殺」ではなく「（社会的）殺人被害」とする主張も否定しない。コロシとして扱わない社会がオカシイ。

上二説はいずれにせよ「自殺」と「病死」あるいは「殺人被害」とを隔てるものが取っ払われたことにはなっていない。

それはなぜか。そもそも「自殺」というもの自体が、文字の意味する「自分で死ぬ」ところにとどまらない、命を懸けて世界を否定する行為であるからだ。

「そこに含まれるすべての人間を積極的に全否定する行為」が「どう転んだって正当化なんかされない」という主張の理由がない。

実際には正当化される場合もあると思われる。

たとえば、無駄な苦痛は悪いという価値観を受け入れているときに、

実際にすべての人間が人間よりはるかに優れた生物の生をいくらかよりよくするために、

そのよさのいわば増加分に値しない極めて苦痛に満ちた状態に置かれており、

しかも人間にはよいことがまったくない場合など。

言ってることがよくわからない。具体的な例まで落とし込んでもらえないだろうか。

なんか「宇宙人に地球が侵略されて人類みんな家畜にされたとしたら死んだ方がマシ」みたいな話に聞こえる。

Permalink | 記事への反応(2) | 09:30

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