http://www.rakurakumom.com/#!/cxq3/9DA1F099-6D29-47B5-86E1-C969E5820DDF
はてブでも話題になっているけど、この言い換えを知識として知っておくのは有効だと思うけど、実践するのは色々いただけないかと。
確かに上の言い換えをすれば、言い換えないよりはアスペの子供が言うことを聞く確率は上がるだろう。でも、それって問題の先送りじゃね?という感じ。
というのも、人間のコミュニケーションは感情からドライブされる非言語コミュニケーションがメインであって、結局の所、それをどこまで使いこなせるかがカギになるから。
即ち、言葉が端的であったり場合によっては言葉を発しない場合でも、言葉以外の情報からメッセージを推測するのは、社会の成員が支払うべき当然のコストであって、最低限そういうルールで動いていることは何があっても覚えないといけない。
勿論発言者が言い換えるコストを払わなければいけない場面も皆無ではないが、そういう手間を掛けさせる相手は大抵周囲から「面倒な奴」と見なされるわけで。
まあ、日本人の大半が「コミュニケーションは日本語が話せる宇宙人と話すこと」と割り切った上で生きているならむしろ言い換えるのが当然となるのだろうけど、現実はそうなってないし。
そこに来て、例えば、こういう親切に言い換えてくれる親の元で育ったアスペの当事者が、社会に出ても「分かりやすい言葉で静かに言ってくれ」と周囲に要求するのはアリだろうか。会社の上司や恋人に対しても?
・・・実際当事者が就職できるのか恋愛できるのかという問題はさておき、これだけでもあまり現実的じゃないことが分かっていただけるだろうか。
ブコメにもあったけど、母親に限らずこんな言い換えを続けさせられていたら、言い換えさせられる方がストレスで疲弊してしまうだろうし、そっちの気持ちはどうでもいいの?ということになる。
あと、これを定型発達の子供(要するにアスペじゃない普通の子)に適用するのはかなりいただけない。
親のこういう穏やかな物言いから「言うことを聞け」というメッセージを子供が受け取ったら凄く嫌な気分になって、その後の関係に支障が出るだろうから。
それなら本音をぶつける方がマシだと思う。