2013-09-27

半澤直樹を見て銀行員を志望する息子

贔屓目でみても頭の良い息子。半澤直樹を見て銀行員になりたいと言い出した。

倍返しに憧れ、「俺もこんな爽快感のある仕事をしたい!」というのが動機らしい。

せっかくまともな大学を出て、独立できる資格も在学中に取得しているのに銀行員になるなんて勿体無いと言っても、「そんな発想は保守的だ」と言う。

自分が息子と同じぐらいの年齢の頃には、マスターキートンに憧れて考古学をやると言い出した奴はいたが、その後の彼らの人生は捗々しいものではなかった。

バブル入行組の銀行員はろくな面接も受けていないし、入行後は入行後で、相次ぐ組織再編の中で失点のないものけが上に行く。

息子の言葉を借りれば、保守の中の保守銀行員なのだ

半澤直樹みたいなことをすればすぐに左遷されるし(現に最終回辞令子会社出向の左遷だろう)、まず希望部署に配属されるなんてことはない。

銀行では出自学歴からまり支店の営業成績等を加味して、初期の段階でエスカレーターに乗れるかどうかはほぼ決まる。

そういうことを説明しても、ドラマになっているものでもなく、社会経験のない息子からすると俺が言っている事のほうがフィクションのように受け止められているようだ。

銀行員なら誰もがあんなのが銀行員の姿ではないと分かるはず。

今度、大学の同期で銀行に入り、エリートコースを歩んだものの、行内政治と下らない細かな作法に飽き飽きして転職した友人を家に呼んで、説得させる。

つの時代若者ドラマチックな仕事に憧れを抱くが、現実はそんなに劇的なものではない。

  • 建設的でもなければ議論にもなっていないじゃん。 価値観を押し付けているだけだから駄目なんじゃね。 「俺もこんな爽快感のある仕事をしたい!」というのが動機らしい。 爽快感...

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