今夜はヤツが便秘だというので、ほぼ野菜ばかりの繊維質豊富なメニューにした。
夕飯作ってたら、ヤツが帰ってきた。ヤツは長電話が大好き。外でお酒を飲みながら何時間も話すのだ。
最初は美味しい美味しいと食べていたが「旅行中に食べた飯はうまくて快便だった」などと私に絡み始めた。
「そりゃ旅行中は規則正しかったでしょ。朝寝て夜起きて不規則な時間にごはん食べてるんだから便秘になってもしゃーないよ」
と私が言ったのが気に食わなかったらしく、私の作る飯のせいだと言い始めた。
私は今、身体の調子がすこぶる悪いのだ。
それを気遣う素振りも見せず「おかわり」と言ってくる。「お前の飯はよくない、便秘になる」と言い続けながら。
…弁解させてもらうと、ウチの飯は決して、野菜が少ない方ではない。
しかも、自分で言うのもなんだが、そんなに不味くもないし、油っこくもない(和食中心だ)。
機嫌をそこねるといつもこんな感じ。
ここで「おちつけ私、ここでキレてもどーせ逆ギレされて、損するのは私だ」と言い聞かせて深呼吸。
前まではヤツがおかしなことを言うと「あなたはおかしなことを言っているんだよ」と言い聞かせたりもしたが
最近は無駄だとわかり、聞き流す努力をしている。その甲斐あって、喧嘩は少し減った。
ヤツは一体、なんなんだ。
ヤツは家に一切、お金を入れていない。
なぜ結婚したかっていうと、結婚するまでこういう本性を全く見せなかったからだ。
ヤツは計算高くはないので、見せないというより、症状が出なかった、と言ったほうが正しいか。
なぜ別れないかっていうと、これでもまだ、結婚当初よりはマシになってきたからだ。
結婚ということを大切にするなら、すぐに別れるのではなく、
マシになってきているヤツをもう少し見守ったほうがいいんじゃないか…という気持ち。
確かにお酒の量はずいぶん減った。毎日は飲まなくなった。暴言や暴力も減った。楽しく笑って過ごせる時間もぐんと増えた。
少ないけども仕事もしている(前はヤツの携帯代や嗜好品まで私が出していた…っていうか、強要されてたんだけど)。
本当に、前は毎日何かしら泣いていたのだ。追い詰められて、このままじゃ私はストレスで早死する!と本気で思った。
でも今はどうだ。こうやって愚痴を書いて吐き出すという余裕すらあるじゃないか。
ヤツの仕事はものづくりだ。私はヤツが作るものをスゴイと思うし尊敬している。感動することもある。
だから、食っていけるまでは応援したいという気持ちもある。
ひとりで生きていくのだって大変なのによお。
3年様子を見て、駄目ならそのとき考えようと思っていた。
もうすぐ3年になる。
なんかすげえでっかい釣り針に見えるんだが。