腐男子や、ゲイの一部にBLを好む層も居るらしいから、厳密には「女性だけの」とはいえないね。
「シスヘテロ男性を排除した性的ファンタジー」といえばよろしいか。
昔は「女の性欲など存在しない」とされており、女は男に身体を捧ぐのみだった、
そこに女の性欲という概念が生まれてきたけど、「女はレイプされたがっている」などの、
男性が受け入れやすい種類の性的ファンタジーのみ認知されてきた。
男性向けフィクションと女性向けフィクションとでは、レイプの描写がまるで違う。
男性向けのレイプ描写は、愛の無い相手を使い捨てにすることが多い。
そして、レイプ犯は気持ち悪い男、権威や金の無い負け組的な男であることが多い。
女性向けのレイプ描写(特に問題視されている少女向けの性的な作品)は、愛があることが多い。
男から女への愛情が強すぎてコントロール不能になった姿としてレイプが描かれる。
「愛されている私」を極端にデフォルメしたものが少女向けのレイプ描写だ。
当然男性キャラクターはイケメンであり、レイプ後は普通に恋人として交際していたりもする。
女性にはレイプ描写を一切受け付けない人も、女性向けのイケメン恋人レイプを好む人も、
しかし「レイプ漫画に女性読者が居る」という事実が明らかになると、
女子高生もレイプ漫画を読んでいる=女子高生は汚いオッサンにレイプされたがっているのような、
無理やりに都合のいい妄想に直結させる奴がいて本当に不愉快だった。
レイプ描写嫌いな女性、女性向けレイプ描写しか受け付けない女性も存在する。
そして、男性向けレイプ描写を好む女性も、本当に汚いオッサンにレイプされたいとは、たいていの場合思ってない。
そこの、都合のいい思い込みが不愉快だった。
対してボーイズラブというのは、シスヘテロ男性が関与していない文化だ。
イケメン同士がイチャイチャラブラブしているという、シスヘテロ男性が読んでも一切得しない創作物。
「ああ、レイプね(と言いながら男性向けのレイプ描写を想起)」というような曲解は起こらず、
全く新しい、女の想像によって生み出されたものとして、シスヘテロ男性の目の前にあらわれる。