はてなキーワード: パネライとは
来月には買う。俺は決めた。
シコシコ貯金してきたけど、貯まる資産残高を愛でるだけが人生ではなく、自分の目に輝いて見えたものは手元に残しておく方がいいと思えてきた。
Cartierのタンクは最高。時計のこととか全然わからんけど、ロレックスとかウブロとかオーデマピゲとかパネライとかのああいうゴツそうなやつはどれも同じようにしか見えない。でもタンクは違って見えた。輝きがある。洗練された見た目。お店で試着させて貰ったが、しっくりくる。あれが自分の腕に着いてたら自分のことを少し好きになれるだろうと思う。なんかそこら辺のよく分からんゴツゴツした成金時計よりもCartierのタンクがとても輝いてみえている。頭から離れない。恋をしたのだろう。
面接の時には沈着冷静を装いつつも、情熱もちゃんと持ち合わせているように見えて、ああ、俺もこんな大人になりたいなぁと感じた面接官が直属の上司にあたる部署に配属されて、テンションが上がったのだが……。
最初はその上司より更に上(以下、ヤンエグ)がいて、そのヤンエグがパネライの時計をつけてビジっとしたオフィスカジュアルでキメているのに、僕の上司は美味しんぼの山岡みたいな格好なのに違和感を感じた。
入社初日に誘われたヤンエグランチは千円超えのデザートとコーヒー付、初日以降、山岡に誘われたランチは吉野家後からの缶コーヒー。歓迎会は高級焼き肉をヤンエグが経費でゴチ。山岡との飲みは6:4の妙な割り勘(でもガールズバーは奢ってくれる)。
これが競争社会、格差社会かよ……最初はそう思ってたんだけど、徐々に仕事に慣れるにつれ、なんとなく気付いたことがある。
ヤンエグはそれを巧いこと置換して上層部に流してるだけじゃね?
なんか女性陣にはヤンエグ人気だけど、山岡は色んな部署に顔効いてね?
巧いことやるのが賢いのか、泥臭くても良いのか…今はまだ分からないけど、社会人になるってことは、こういう人間関係のなかに自分も組み込まれるってことなんですかね?