2024-04-08

現実より夢のほうがリアル

寝ていて見る夢のほうが、現実よりもリアルだといつも思う。

自分は夢の内容を、具体的には全く覚えていることができない。ぼんやりとしたイメージしか残っていないから、どうしても言語化はうまくできないのだが、それでも夢のほうが本当だと感じる。

もちろん、現実と夢の区別はついている。ついていて、そのうえで夢のほうが「おもしろい」という感じ……それはちょっと違うかもしれないが、なんというか、夢を見ているときのほうが「生きている実感」があるのだ。

起きたあとにぼんやりと残っている内容は、ちょっと冒険っぽいイメージのことが多い気がする。仲間と一緒に、知らない土地を旅するようなもの

ちょっとしたトラブルがあると本気で困り、うれしいことがあると本気で喜ぶ。次々といろんなことが起こる。退屈しないし、すべてのことが感情を揺さぶってくる。

たまにエロい夢もある。もちろん本気で興奮する。でも、別にいつも楽しい内容ではない。怖い思いをすることもある。

犯罪を犯して警察に追われるようなパターンも多くて、汗だくで目覚めたときに「夢でよかった」と胸を撫で下ろしたりするのだが、それでもやっぱり夢のなかのほうが「生きている実感」がある。

現実自分は、友人も特にいないし、家族もない。彼女はいるが、本当に好きだった人ではない。

仕事は、自営でのんびりやれており、嫌なことでもなく、食っていく分には稼ぎも不足ないが、これも本当にやりたかたことではない。

考えて見ると自分は、これまでの人生で、なんとなくやりたくないことの諸々を拒否してこれた代わりに、本当に欲しいもの、やりたいことも手に入れられず、中年になったようだ。

現実では得られなかったものを、夢の中で埋め合わせようということなのか。もしかしたら、そういうことが関係しているのかもしれない。

あるいは、夢の内容はファンタジーではないけれど、ファミコンばかりやっていた小学校とき記憶ドラクエとか、FFとか、パーティーを組んで冒険する、ああいイメージが、自分なかに残っているのかもしれない。

結局、ファミコンRPGが、人生最良の思い出だったのだろうか。

普段生活では、心から何かを楽しいと思うことはもうほとんどない。酒や飯で脳に強制的快楽を感じさせ、誤魔化すくらいしかやれることがない。現実では性欲もなくなってきた。風俗にも行ってみたがすぐに飽きた。

昔見たので記憶曖昧だが、たしか笑ゥせぇるすまん」のアニメで、自分の見たい夢を見られる枕みたいなのが出てきて、喪黒福造忠告無視してそれを使いすぎるというお約束で、その人は目が覚めなくなり、寒風吹き荒ぶビル屋上かどこかで永久幸せな夢を見続ける、みたいな話があった。

作品としてはもちろんバッドエンドなのだけれど、ずっと夢のなかにいられるならそっちのほうがよっぽど幸せじゃないかと、自分は思った。

  • 夢の内容に惹かれてるとそのうち現実でもなにかの拍子に夢でみたことを現実の記憶として思い出してしまうようになるぞ ソースはワイや、ちな底辺

    • 楽しかった記憶に浸りたいよなあ それが夢でも 現実もうちょっとがんばってほしいが

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