2023-02-10

SKY-HI、もといAAA日高氏が会社を興し、色々なビジネス誌に顔を出している。

BE:FIRSTというグループ紅白に出ているので聞いたことあるかもしれないが、そのプロデューサーとしてイベントに一緒に参加したりバーター出演させたりする人物だ。

会社を興した目的ボーイズグループプロデュースをやっている理由はざっくり言うと「音楽業界エンタメ業界を変えたい」ということらしい。

日本からグローバル活躍する実力派グループを育成したり売り込みたい、というのはわかるのだが、「音楽業界を変える」という文脈で必ず挙げるのが「ファンがたくさんCDを買うの不健全」と言っている。

この話はアイドルで言う「詰む」文化であったり、いわゆるAKB商法と呼ばれるCD握手券を入れたり総選挙投票権を入れてCDをたくさん売るやり方に対することだというのは話の内容から自然につながる。


これだけ色々なところでこの話を言っているのだから、もちろん自らこのやり方をやめ、よりファン金銭的な負担をかけないか満足度の高い施策をやっていたり、試したりしているのではないかと思う。

しかし彼がプロデュースするBE:FIRSTでは当たり前のように購入特典のグッズはランダムだし、オンラインお話抽選券は入れている。

更に最近セガコラボしてゲーセンクレーンゲームの景品に彼らのグッズを置いているそうだ。

いわゆる射幸心を煽る施策という結果的お金をつぎ込むような「不健全になる施策」をおこなっている。


自分もいわゆるCDを大量に購入する文化であるとか、当たらないグッズのためにお金を異常につぎ込むことは不健全に感じるので、日高氏がこうした「推し文化のものを変えるのであれば賛成だし、逆にAKB商法も「モノを売って利益を得る」ためには必要販促とも思っている。ビジネスとしてどちらもあればよいよね、という考えだ。

けれども彼は一番身動きがとりやすいであろう自分プロデュースしているグループに対して、「健全状態」とは程遠いランダム商法AKB商法に近いものを行っている。

もちろん彼がその施策を決定しているわけではないと思う。

とはいえ、「自分会社です」と色々なビジネス誌に出ていることや、始まったばかりのベンチャーである大手企業より柔軟な活動可能と考えるとあまり整合性が取れていない。


最初は「まあ資金が足りないのだろう」と思ったのだが、本人がビジネス誌で「CD売り上げの利益は微々たるもの」「クラファンで資金を4億調達した」と言っているので、「お金がないからまずは仕方なくランダム商法をして金を集める」ではないと推測する。


これが例えば始まってすぐであればこれから出てくるんだね、と言うことが期待できるのだけれど、少なくとも自社のメインコンテンツであるBE:FIRSTがデビューして1年経っている。

事業好調なことは良いと思うのだけれど、こうした「音楽業界を変える」ことに対するマニフェストアクションあいまい状態もまた不健全ではないだろうか。

  • チャートアナライザーさんが素晴らしいと言っているSKY-HIさんを批判するのは許せない

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