2022-11-11

潮吹きが出来た日

かなり性に貪欲で、どんなプレイも興味がある。

イく感覚が分からなかった高校時代も、ネットで大量に大人玩具を買い、イく研究をした。

処女開通し、中でイけていないと思い、中でイく研究もした。

アナル気持ち良さが分からず、どうにか気持ちよくなれるよう自分で開発した。

とにかく性に関しては努力型だ。

潮だけが吹けなかった。

潮が出る感覚も分からなければタイミングも分からない。

Gスポットを叩くと出る」「緊張状態では出ない」「人によって出ない人もいる」「おしっこが出る感覚だが、我慢せず出す」

潮に関する記事も端から端まで読んだが、読んだところで潮が出るわけでない。

でも時々、行為後ベッドがじんわり濡れていることがある。それが潮なのか汗なのか、はたまた別の体液なのか、はっきりとはしないが、私は潮なのだと言い張っていた。

なぜなら、潮が吹ける女だと見られたいからだ。

潮が吹ける女はえっちだ。知らんけど。

それに、潮を吹けるのに普段は潮を我慢していると知ったら、もっと相手はがっついて来ると思う。知らんけど。

私も「出ちゃった……」って言いたい。

この間温泉旅行に行った。バイキングでたらふく食べ、部屋で酒を大量に飲み、温泉で長湯をして、また部屋で酒を飲み、夜はベッドで営んだ。

普段あっちの体力的にもそんなに何回も求めてくることはなかったが、温泉旅館という環境だったからか、珍しく朝の起き抜けにも求められた。

私は朝の方が濡れやすく、感じやすいから、朝のえっちは好きだ。快く受け入れた。

「上に乗って欲しい」

騎乗位を求められ、彼を跨いだ。おしりが大きくて、腰を振るも騎乗位だと抜けやすく、正直下くそだ。

おまけに私は前付きで、グラインドをすると痛がらせてしまうかもしれない。

色々配慮して腰を動かすが、それに合わせてあっちが下からガンガン突く。

腰を動かす余裕もなくなり、突かれるままに身を任せていると、「あ、今出たね」と笑顔

出た……?今?

そんな私の疑問を他所に彼は腰を振り続ける。

下半身意識を集中させ、潮が出る感覚を探る。

あ、マジだ。

おしっこ出る。

おしっこが出たらまずい、昨日あれだけ酒を飲んで、トイレに行かず寝ている。

かなりの量、しかも真っ黄色のやつが出るに違いない。

ここは旅館ラブホテルでは無い。

様々な意識の中、記事文章を思い出す。

おしっこが出る感覚だが、我慢せず出す」

ああ文明の利器よ、どこの誰が書いた文章だか知らないが、今私は貴方言葉を信じる。信じてこのおしっこかもしれないさざ波を出す。

旅館の人、これがおしっこだったらごめんなさい。

「出ちゃう……」

意を決してその言葉を放つ。

「出していいよ」

ああ、何度夢見た会話だろうか。この会話だけで快感に達してしまいそうだ。

私は下半身の緊張を解き、おしっこが出る感覚を神経に伝える。

ジュワりと漏れ出した。

彼の腰付きに合わせて液体はピュピュっと撒き散る。

やばい

死ぬほど気持ちいい。

初めて自慰行為を覚えた中学生のように、この感覚を忘れないよう何度も繰り返す。

うそれがおしっこだとしてもこの気持ちよさに変えれるものは無い。

彼がズボっと抜くと、私の液体はビュッと吹く。

まさに、私が夢見た潮吹きのものだった。

行為が終わりすぐベッドを確認する。

無色・無臭

池になっているくらい出したと思ったが、それほどベッドは汚れていない。

すぐトイレに行き、普通に用を足す。

酒を飲んだ後の真っ黄色の尿が出る。

そこで私は初めて、「潮吹き」に成功したことを実感した。

泣きそうだった。念願だった潮吹きが出来たのだ。

何が成功要因だったのか分からない。

あらゆる条件が偶然重なっただけかもしれない。

しか感覚を掴んでしまえばあとはこっちのもんだ。

それからというもの、あらゆる体位潮吹きに挑戦している。まだバックが苦手だ。

あと量も調節していかなければベッドが毎回大変なことになっている。

課題は沢山あるが、とにかく潮が吹けたという達成感は私の人生の中で、自分の自信に繋がる、とても重要出来事であったことには間違いない。

  • おめでとう。 前にはてブで話題になった記事をなんとなく紹介。 「女性の「潮吹き」を青色着色料で可視化することに成功!」 https://b.hatena.ne.jp/entry/s/nazology.net/archives/115101 “「潮吹...

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