2022-06-06

採用前に企業就活生の「裏アカ調査、たった数十分で特定過激投稿の“無法地帯”を見て人格把握

 学生側の受け止めは複雑だ。都内私立大3年の女子学生インスタグラムを利用している。裏アカには、愚痴他者中傷投稿している友人もいると言う。だから企業学生本音を調べたいという気持ちも分かる」と一定の理解を示しつつも「間違った調査で、自分のものとは違うアカウントを基に判断されないか不安はある」。

 ▽「職業差別につながる恐れ」

 一方で、こうした調査には危うさもある。他人に知られたくない本音投稿したアカウントを調べることで、学生出自思想信条を把握する可能性があるためだ。利用の仕方によっては、就職差別につながりかねない。

 職業安定法は採用活動人種思想信条などの個人情報収集原則、認めておらず、収集する場合同意が条件だ。厚生労働省配慮すべき事項として身元調査を挙げ「就職差別につながる恐れがある」と指摘している。厚労省担当者SNS調査について「一概には言えない」と前置きしつつ、思想信条などの個人情報収集する恐れが高い点を挙げ「好ましくない」との見解を示している。

 一方、企業調査センターは「企業側が採用プロセス学生同意を取っているので、法的に問題はない」との立場だ。

取材に応じる岩手大の河合准教授=5月、東京都港区

 こうした点を識者はどう見るのか。岩手大の河合准教授労働法)は、調査自体違法とは言いがたいとしつつ「本来集めることが禁じられているデリケート情報まで手に入れてしまうことがあり、本人が知らないところで把握するのは問題になる可能性がある」と指摘する。

 さらに「企業側もSNS情報不採用にしたとは言わず調査したこと自体開示する必要はないので、企業側がどういう理由不採用にしたか学生には分からず、ブラックボックスになっている」と分析する。調査される可能性があることを把握していない学生もいると言及した上で「どういう目的でどう調査するかを企業側は、あらかじめ示すことが必要だ」と話した。

https://nordot.app/901741994541629440?c=39546741839462401

日本企業は「家族に新しい人を受け入れる」ってシステムからしょうがないよね

アメリカは「チームに専門職を入れる」っていうシステムだけど

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