2014-07-23

俺屍2について

桝田さんがいろいろ叩かれているのだが、俺屍2については現時点で評価しきるのが難しい。

評価に15年かかるんじゃないかと思っている。

なぜそう思うかのポイントをまとめた。

プレイヤー舞台ランダム

俺屍2はとにかくランダム性が強い。周回プレイしてもひとつとして同じプレイができないようになっている。不思議のダンジョントルネコシレンなんか目じゃない。

スタートする国からしてランダムだ。ダンジョンの配置や構成もランダムになっている。なので、攻略する順番も人それぞれだ。

ダンジョン毎に出てくる敵と敵が落とすアイテムには一貫性はある。

ストーリーが進むと遠征できるようになり、様々な国にいけるようになるのだが、これも周回プレイ毎に変わる。

国が違うとダンジョンマップや正解ルートが変わるので、同じ名前ダンジョンでも国が違えば、最初から覚え直しだ。

天才的な記憶力がないと、忘れるというか混乱する事この上ない。

交神する神様がころころ変わる

前作でははじめから交神(ダビスタにおける交配だと思ってくれてかまわない)が限られており、一部の雑魚敵やボス特定の条件で倒すと交神できる神様が増えるようになっていた。

俺屍2でもそこは基本システムとして同じなのだが、今作はとにかくすさまじい。

交神できる神様リストの変動が激しいのだ。

誰かを解放して交神できるようにすると、すぐさま誰かがいなくなり、ところ天式になっている。

状況の変動が激しいので、繰り返しになるが、天才的な記憶力がないと、忘れるというか混乱する事この上ない。

難易度の意義が限定的である

前述の2項目より、マップを覚えるのが大変、交神のリストがころころ変わるという点が円滑なプレイへの障壁をとにかく上げている。

緻密なメモというか旅日記を記録しながらプレイしてくださいね、と言われているかのようだ。

難易度を優しくしてもマップを覚えるのが楽になるとか、交神のリストの変動が緩やかになるといった調整は一切なされていない。

とにかく、究極の覚えゲーというかメモゲーになっている。

快適にサクサク遊んで進めるというゲームバランスではない。迷いまくるし、探しまくる、覚えられないのでメモをとらないと混乱するという別の意味での難易度存在する。

重要キャラ制限ストーリーへの絡み

今作は「鵺子(ぬえこ)」と呼ばれる転生するキャラクター重要キャラである

ところがこの鵺子、固定職業でありかつストーリーを進めるためにはイベントボス戦に必須となる制限がつく。

パーティー構成が4名なので、1名は固定枠となってしまう。

前作ではパーティー構成については自由度があり、プレイヤー裁量によって決定されていたのだが、今作は鵺子の存在により1/4の自由を奪われる事になる(イベント進行時だけだとしても)

これはこれまでになかった大きな変更であり制限となる。自由を奪われたとプレイヤーが感じるのも少々無理がないように感じる。

この時点で鵺子に対するプレイヤーの心象はポジティブな方向になりにくいのだが、ここで鵺子中心に神々の裏話や事情ストーリーと絡めて展開される。

プレイヤーを「一族」ととらえると、異分子として鵺子という存在が部分部分で強制的に入れられるだけでなく、異分子中心のストーリーが展開される訳だ。

これを面白くない、不満を感じる人が出たり、拒否反応が出るのもある意味自然な話である

本質的には主人公は鵺子なのだプレイヤーの育てた一族たちは添え物であるパセリ扱いだ。


現段階でのまとめ

何回でも遊べるゲームという事で周回毎のランダム性これ極まりというバランスになっている。

ゲームを進める上での記憶力がとにかく問われるので、状況の整理や記憶力がゲームプレイ難易度にそのまま反映される。

向いている人と向いていない人の適正がはっきり分かれる部分が俺屍2にはある。

向いていない人にとっては四苦八苦しながら遊ぶ事になるわけだが、そこに制約として鵺子がパーティーに入るわけだから拒否反応が出る人はとことん出るだろうと思う。

なので、現段階での俺屍2の評価というのは「向いている人」と「向いていない人」の振り分けが行われている過渡期だと考えた方がいい。

スルメゲーを出したと思ったら、スルメが固すぎてアゴが丈夫な人しか味わえない究極のスルメゲーが出てしまった。

アゴが弱い人がいろいろ文句を言っている。それが現段階ではないだろうか。

もうしばらく時間が経ち、いろいろな仕様が解明されたら、少々柔らかくなり味わいやすく楽しめる余地が出てくるスルメゲーになる余地があるので、未プレイの人や今拒否反応を起こしている人は現段階で最終判断をするのではなく、落ち着いてからやってみてはどうだろうか。

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