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はてなキーワード: 多摩川とは

2024-06-04

で、実際のとこ川崎はどういう街なのか問題その2

anond:20240604184316 から続き

やっぱり川崎ってやべーのでは

既に書いたが流動性高いのである生活費が安く済むし行政サービスも平均以上で悪くないので住み続けるのもできるが、住んでて死ぬまで川崎に閉じこもるのかと言われたら、普通に市外に就職もするし遊びに行く。免許取っちゃえばお台場に30分、ディズニーランドに1時間弱、丹沢バーベキューに行って川に流されたっていい。川崎基本的企業城下町として発展してきた町でありその意味地方都市的な性格が大きいが、一方で電車に飛び乗れば20分で銀座に着くお手軽ベッドタウンでもある。「流される」ことは多々あるだろうが「腐る」ことはない。

腐らないけど早死にする人もいなくはない

川崎ヤバイネタ定番はJFE、かつての日本鋼管だった。日本鋼管に勤めてる人は給料が良かったので川崎一戸建てを建てる人も多かったが、その家の当主は家を建ててすぐ死んでしまうというので「命と金の交換会社」と呼ばれていた。鉄粉石炭粉塵舞う口上をマスクもせず働いてたそうなので。そんなJFEの製鉄も終了であるヤバいネタはどんどん消えていく。

とはいえ性犯罪に巻き込まれ可能性はある

中学時代といえば、地下街アゼリア新星堂で「八神くんの家庭の事情」のイメージアルバムを購入して店を出たところでスーツ姿の中年オッサンに声をかけられ、お茶に誘われた。声かけて即座に太ももを撫でてきて、ちんこまでちょいちょい触れてきたので当然のごとく誘いを断ったが、当時はあれが性的意味だとちゃん理解してなかったのでちょっとヤバかった。

トンチキな格好をしてる人がいるが、歩いてるだけ

上記痴漢は平均的サラリーマン姿のおじさんであり、そういう人のがヤバいのだろう。一方で川崎駅前をトンチキな格好の人が歩いてることがあるが、基本、歩いてるだけである

川崎駅前危険というわけでもない

アゼリア地下街のど真ん中で痴漢というと凄く治安が悪いと思われるかもしれないが、当時、駅前ゲーセンで遊び倒していてトラブルに巻き込まれたことは皆無であるゲーセンでヤバそうに見えるのは川崎から離れた産業道路近くのラウンドワンとかベネクス、あるいは今はとっくに潰れてる町内の小さいゲーセンとかは雰囲気がヤバげではあったが、三国志大戦艦これアーケードあっちこっち入り浸ってた頃も特にトラブルはなかった。三国志大戦で言うなら高津あたりのがよほど(略

川崎危険そうに見えるといえば

川崎駅前で有名どころといえばタケちゃんマンの歌で有名な堀之内風俗街)だが、再開発マンション建てまくって往年の面影はない。飲み屋街の仲見世通り客引きが多いが善光寺門前一定の秩序が保たれてる(店は選ぶ必要がある)。堀之内よりガラが悪く素人は行くなで有名な南町風俗店はだいぶ減って客引きもいなくなり、普通に歩ける。というか川崎区民の通勤通学路であり、XX組の黒塗りの車がやたら停めてる前を女子高生サラリーマンが徒歩や自転車大勢通り抜けている。一方、昔の闇市だった平和通り砂子通、銀柳街が昔の一般商店が消えて風俗や夜の店ばかりになり、こちらは静かになって逆にガラが悪くなったなーと思ったりする。

静かなのが治安が良いかと言えば

ガルクラでお出しされる川崎市の風景だがセレクトに引っ掛かりを感じることはちょくちょくある。川崎駅前路上ライブ場所浮浪者を追い出して作られた話は先日書いたが、昔の駅前はそこらじゅうに浮浪者が寝ていた。駐輪場入口など特に排水溝に小便をするのでめっちゃ臭かった。一方で浮浪者はそこにいるだけなので特に害があるわけでもなく、治安悪化に直接影響するでもなく、直接接触するわけもないので汚いとも思っていなかった。どちらかといえば浮浪者ちょっかいを出すクソガキのほうが危険で、段ボールハウス放火してボヤ騒ぎになった一部始終を見てたこともある。

しろ浮浪者不在の今の方が

自分駅前で遊び飲み食いしても犯罪に巻き込まれることは(痴漢以外は)皆無だが、弟は駅前路上で寝てたら財布を盗まれたそうである。寝るな、としか言えないが、浮浪者の目があった頃のほうが路上で寝てても安全だったかもしれないと思う。

追い出しといえば

仁菜ちゃん練習してる多摩川河川敷公園だがすぐ目の前にマンションがある。あの公園マンション多摩川堤防河川側に家を建てて住んでた人たちに立ち退いてもらうために整備された場所多摩川が増水するたび被害が出て危険なので補助金を出して立ち退いてもらったという場所なので、行政努力の場でもある。

川崎名所めぐり

あの多摩川公園の向かい側にあるのはリクルート事件の発端となった開発エリア。どうせならソリッドスクエアの1階の噴水をバックに汚い大人たちを思いっきり蔑む歌詞をシャウトしてくれても楽しい

川崎名所めぐりその2

ちゃんとルパちゃんの住んでる河原町団地は有名だが、そこからもう少し先に行くと川崎競馬の小向厩舎がある。早朝5時前に行くと小向厩舎から多摩川河川敷練習場へと競走馬公道を横断してるので、馬を眺めながらのシーンがあっても可愛い感じで良いのでは。そこからウマ娘コラボをぜひに

で、実際のとこ川崎はどういう街なのか問題その1

先日、市民イベントや街中ポスターガルクラ知った川崎民の話の続き。長くなったんで、その1

トゲトゲのMVアルバム買った

ブルーレイ付きってなってるやつを上から順に買ってしまったのでMVアニメ見つつ「川崎とは」問題にふれてみたい。

仁菜ちゃんの声の人って16歳なの!?

いやびっくり。言われてみると1年前に出した1曲目は歌がだんだん聞こえなくなってて何を言ってるのかもわからなくなってるが、最近の歌はめっちゃ声量が出てるしパンチあるし、すごい。8話の迫力も凄いし、こんなゴリゴリっとした16歳を見たの坂本真綾以来じゃないかオッサンファンが一気に増えそう。

さておき主題歌歌詞

ガールズバンドクライ主題歌歌詞だが、固有名詞は一切出してないので「別に川崎を謳ったわけじゃないっすよ」と逃げる気まんまんという気はする。その腰砕けな態度の時点で劇中の仁菜ちゃん体当たり性格ミスマッチではなかろうか。プロデューサーお前だぞお前。で、このガルクラを川崎タイアップで作ってく企画については、音楽系の人たちの川崎いじりの流れを汲んでる気がする。

川崎いじりの歴史的経緯

ちょっとからフィクションで時々あったが、こっちの受け止め方としては「魔界都市新宿」とか馳星周新宿とかと同じジャンルという受け止め方だった。新宿渋谷がこすられ過ぎたんで川崎で新味を出してきたんだろうな、ぐらい。親戚のおばさんが町内を毎日掃除してゴミ出しの整理をしてるような町で陰鬱な国際犯罪が行われてたりするのはギャグですらあった。

川崎いじりの歴史的経緯

ラッパーの人らが川崎アイデンティティ押し出してったあたりで流れが変なほうに行ったなあ、という感じ。嘘はついてないけどフカシは相当してるよね、ぐらいの大げさアピールで、売り込むためなんだろうけど。最初面白かったんだけど、ネタいじりが繰り返され、うざったくなってきた。

デビルマンクライベイビーが雑だった

川崎舞台タイトルにクライがついてるので、たぶんガルクラと合わせて川崎クライシリーズとか言われるはず(言われない)。さておき上記ラッパーの人らの延長上みたいな川崎描写原作デビルマン最初サバトシーンが川崎のそういう場所になってる)で、途中で行政区分川崎区の中でやたら悪魔が出現するというトンチキな描写が挿入される。周囲を山と海に囲まれ地方都市舞台じゃねーんだぞ。まっ平で交通量も頻繁で交通手段も豊富首都圏のど真ん中エリア川崎区だけ悪魔が溢れてるってどういう描写だよ。湯浅政明の才能って実はイマイチではと疑った最初であった。

実際の川崎治安

新宿渋谷池袋上野といった都心部繁華街のほうがよほどアレ。あるいは周囲の監視の目が光ってる閉塞した熊本よりはそりゃ川崎は住みやすいだろう。

一方で「関東周辺と比較した場合社会人には住みやすいけど、子育てにはお勧めできない街」と思う。

上京してきた人たちが住む町なので住人の多くが地方出身者であり余所者排除がない

熊本出身者が川崎民度を下げてるなどと言われがちだが、川崎そもそも上京してきた人たちの溜り場である京浜工業地帯で働くために、あるいは都心に出勤するために、東北甲信越九州沖縄朝鮮半島ブラジルネパールベトナムetc...から出てきた人たちが10年単位で住んでいる。ルパさんは南アジア系らしいが、20年前の話、京急駅前の立食そばで働いてたおばさんお姉さん曰くお父さんがグルカ兵だったそうだ。実家でも駅前で寝てたイラン難民を連れてきて住み込みで働いてもらっていた。

ヘイト野郎をしっかり追い出した実績

ヘイトスピーチビジネスの連中が川崎活動してたが逮捕者を出すなどして現状では川崎での活動を縮小してる。最近になって埼玉活動してるのはこっちを追い出された連中が居場所を探してあっちに食いついたのでは。

東京より平均家賃が安い

大田区蒲田川崎区、多摩川河川敷工業地帯下町で条件は同じでも家賃が違う。羽田空港へのアクセスのせいもあるだろうが、似たような所得層の似たような街並みでも川崎のが安い。結果、都心で働く人、都心学校に通う人が選びがちなのが川崎で、京浜工業地帯で働くために通勤で通ってくる人と人数的にも拮抗しており、両者はあんまり交わらない。東京予備校に通う仁菜ちゃん川崎市民意識があろうはずがないのだ。

東京23区がなんだかんだで子育て教育の補助が充実してる

これは異論あんまないかと。自称保守という名の全く保守する気がない利権屋集団がいまだ蛇蝎のごとく嫌う美濃部都政ってやつの遺産デカいと思う。

川崎は進学率が低い

川崎川崎区、幸区など京浜工業地帯近辺)は伝統的に低所得層の町だったため進学率が低く、児童も、児童の親も、教師も、残念ながら外れを引く可能性がある。

具体例。80年代前半の川崎区内小学校、小6の頃だが、担任児童をどなりつけ椅子を蹴り、男子児童は移動教室というとサボって校庭で遊びまわって、音楽先生は毎週泣いていた。その騒いでる児童間でも権力闘争やってて先週までボス格だった子が学級会で子分の子から名指し批判され追い落とされたりと10年早い世紀末演出していた。学級崩壊という言葉メディアに出回るよりだいぶ早い時期の話である。昔の話だろと思うかもしれないが、それからおよそ十数年後に同じ学校授業参観に参加させられる羽目になったところ、やはり教師は生徒をまともに見る気がなく野放しの児童フリーダム自分の時ほどではないが、たぶんあまり変わってない。

中学校事情私立受験都内に進学したので実情は知らないが、行くはずだった学区公立中で新任若手教師が生徒らに虐められ失踪行方不明になったという新聞記事地元欄に出たのが中3の頃。

自分もそうだが、結局のとこ横浜にも東京にも近く進学先を選びやすいので、そこそこの所得層は地元川崎での中高進学をあえて選ぶ必要がなく、余計にそうなりがちだったのかもしれない。

 

その2https://anond.hatelabo.jp/20240604194522に続く

2024-05-28

川崎民がガールズバンドクライを8話まで見たので箇条書きで書き捨て

2024-05-26

ニコ生配信の人は自分からスーツケースに入ったのでは?

多摩川スーツケースから動画配信活動する男性、というのだから、うっかりスーツケースが閉まってしまったのだろう

まり、これは事件ではなく、ただの事故である

多摩川配信スーツケース死体遺棄事件やっと捕まったんだ。

https://news.ntv.co.jp/category/society/a515e9c920e845f7aa6be62c690e7dd2

この逮捕された女、犯人かもしれんとネットで話題だったけど瓜田純士が直接話を聞いて、擁護しちゃったやつじゃん……。

逮捕された5人、殺された原唯之(配信者・唯我)の元交際相手とその家族だよね。

多摩川スーツケースから動画配信活動する男性

はいどーもぉ。「スーツケースボートにしてみた」第3弾、今日はぁ、大師河原を渡ってみたいと思いまぁす。

この大師河原っていうのはぁ、江戸時代川崎大師詣でが流行ったときに、この場所で川渡しをしていたらしいんですよね。

令和のスーツケース果たして江戸時代渡し船の代わりになるのか、行ってみま…しょぅっ!

2024-05-21

ランニングの記録をアプリで見てると、なんかもっと体力ついてきたら頑張れば東京挟んで神奈川から埼玉まで走れそうだなって思う。

縦の移動の乏しい多摩で車も乗らないし、横にばっか動いてて忘れがちだけど、東京って縦には小さいしもっと隣県に行っても良いような気はする。狛江とか清瀬とか、あの辺もこのまま生きてたら一生行かないような気がする。

走りぬいてベンチに腰掛けボケーっと狭山湖眺めたり、汗だくの身体ジャンガレかっこんだりしてみたいかも。

神奈川なら海まで行きてえ所だけど、流石にちょっと遠い。でも河口目指して多摩川走り続けるのとかも悪くないかも。

2024-05-14

植物の同定ってどうやんだ

https://news.yahoo.co.jp/articles/b596c3397c1ac7836b8cc1cba150ff1b8ffb14e3

ここ最近違法ケシ見つけた系の話題よく見るなあ、てか植物道程ってそんな簡単なの?と思い先週末多摩川沿い散歩しながらきょろきょろしたけど全然わからん

全部等しく雑草しか見えない。みんな植物に詳しいなーと思った。

2024-05-13

anond:20240512220802

なんでそんな主要駅の駅近ばっかり例に挙げるかなあ。東京都内だって八王子市とか多摩市あたりならもっと安上がりに住めるだろ。多摩川を渡って川崎市横浜市郊外に住む通勤族も多いじゃん。

2024-05-06

anond:20240506194936

都心近くに住んでる一般人サラリーマンとか)は親とか祖父母とかの代から住んでて土地を持ってる人がほとんどでしょうね。高度成長期以前からの住人でないと無理っぽい。 

俺のいとこたちがそういう感じ。戦前から代々住んでる。

高度成長期以後の上京組の親戚たちは殆んどが多摩川の向こう側に住んでいるよ。

2024-05-02

anond:20240501221345

東京徒歩圏内と言えば、まあ、新宿だって東京から徒歩圏内と言えないこともないからな。  

それはともかく、砧公園の近くならともかく、岡本瀬田野毛等々力ほとんどはそんなに近くないから。多摩川よりの方なんかのどか田舎っぽい風景から岡本多摩川よりのあたりとか見てみろよ。 

というか、砧公園って広過ぎて、公園内に入ってから目的地(美術館だっけ?)までたどりつくまでに5分じゃ無理だったりしないか

2024-05-01

anond:20240501170226

世田谷区田舎ってたとえばどこ?

 ・・ 岡本とか瀬田あたりはどうかな。砧公園から多摩川よりのところ。  

というか、だいたい多摩川に近い所はのどか田舎っぽいじゃん。野毛とか等々力とかも。

anond:20240501143639

結局さ、東京でも都心からちょっと離れれば地方のような生活ができるってことなんだよね。実際、多くのサラリーマンがたとえば多摩川南側から都心部に電車通勤しているわけで、郊外ならそれなりの質の生活ができる上に都心にもすぐ出られるから、そう悪くはないよね。

2024-03-13

家の周りに畑があった。生計の足しになってんだか、税金対策趣味レベルなのか、微妙分からんレベルの規模のやつが。

繁華街にほど近い都心部で生まれ育った連中から田舎と言われそうな、トーキョーといえば全部大都会だと思ってるような田舎から全然文明のある方だろと言われそうな東京西部郊外だ。

道路を挟んでウチのマンションの目の前にその畑の直売所があった。ガキの頃よくお遣いで行かされて、毎度オマケを持たされた。おれが通い始めた時はウコンとかよう分からんものを貰ってきて、姉におまけの豪華さでマウントを取られ大変不快な思いをした。曰く、自分が行けばトマトとかもらえるのにお前はウコンなんぞもろてきてどう食うねんと。

それでも通っていくうちにインゲンとか枝豆とか、トマトさえも貰えるようになってきた。ある日目当てのものがなくて手ぶらで帰ろうとしたところ、タダで数種の野菜を袋に詰めて持たされたのを割とよく覚えている。

そんな光景中学になれば無くなってきた。直売所が閉じたからか、おれが自我を持ち反抗期を迎えたからかは忘れた。

今やその手の地域ヌクモリティ的なものも煩わしいなと思う。事あるごとに「昔は素直で優しかったのにねえ」と言う母にイラッとして、人間は変わるもんなんです〜〜〜変化を否定すれば成長をも拒んでしまうんです〜〜〜いつまでも自我がなくて可愛かった子供記憶に縋りついててウザいです〜〜〜と反抗期のおれは心の中でそう思っていた。今でも全然思う。それでもやっぱり他人の親切に素直にあやかっていた時期もあったんだよなとも思う。

お遣いには行かなくなっても畑は以前在る訳で、家の周りの光景として、原風景の一つとして心に刻まれてる。好きからいかはともかく。

中学高校の頃、さっさと家を出たいという気持ちが常に頭の半分以上を支配していた時によく夢を見た。家の庭のフェンスによじ登って、夢特有のフワフワとした跳躍で畑を超えて行く夢だ。

逃げた先に何があったかは覚えてない。何もなかったかもしれない。少なくとも天国ではなかった。でも逃げる事に意味があった。

夢なんて大体理不尽不条理で謎の存在に謎に追っかけ回されるばっかりだし、脳のウンコしかない。示唆的なものがあるとかユングの類は全部まやかしだと思ってる。それでも家の裏の畑ばっかりは固有のモチーフとして何度も何度も出てきた。ウンコでも健康状態を知るのには役に立つのかもしれない。予知夢とかは全部嘘か偶然か思い込みだと思う。

夢に限らず、100mほどの畑沿いの道を歩くのは好きだった。夜中にひっそりと家を抜け出して、音楽聴きながら畑越しに見える団地電波塔送電塔みたいなデカ建造物をボーッと見てるとナイトホークスでも鑑賞してるような気持ちになれた。都会のダイナーには行けないけれど、郊外には郊外なりのものがある。

住宅街には住宅街の良さがあるとか言う人いるけど、おれは人の生活の息づきとかには何の魅力も感じない。人様の生活勝手に思いを馳せて勝手に感動するステーションバーめいた行為をおれは下品とすら思う。だから住宅街の静かな畑の特にまり返った夜中が好きだった。公園も悪くないけど、浮浪者とかおれの同類みたいな陰気ティーンや騒いでる学生風の集団がいたりしておちおち黄昏ぶってられない。

そんな畑もおれが高校卒業する手前辺りで、なんぼかを残しつつ潰されて家の建設が始まった。噂じゃ畑の持ち主はマンションを持ってて不動産収入があるらしい。やっぱり畑は本格的な仕事ではなかったんだろうか。

大学入って暫く経ってから一人暮らしを始めて、都心へよく行くようになった。今までは交通費も覚束なくて両手で数えられる程度しか行けなかった都心に。バイト先もわざわざ遠くの都心を選んだ。人の金で行けるのだから美味しい話だ。駅から駅の間を歩いても途切れる事なく繁華街が続く光景には心踊るものがある。夜中でなくとも歩いてて楽しい。夜中だと尚更楽しい

それでも人のいない静かな場所で過ごすのは変わらず好きだった。聖蹟のゆうひの丘までよく1時間かけて歩いて行った。カップルが多かったりしてちょっと落ち着かないけれど、高台から見下ろす夜景は畑越しに見える景色と通ずるものがあった。終電で行く冬の鵠沼海岸も夏の芋洗い状態が嘘みたいに人がいなくて趣深かった。多摩川もいい。場所さえ選べば人がいなくて、トランペット担いで行って一応ミュートつけて練習してみたりたした。「河原トランペットを吹く青年」を自分がやっている状況に興奮を覚えた。夜釣りと称して魚がいるか分からん場所で竿を振り回したりもした。ボウズのまま迎えた朝陽マジで綺麗だったし、なんか何かを急かされてるような気もした。この頃にはもう家の裏の畑を飛ぶ夢は見なくなっていた。

大学で色々あって最近また実家に戻ってきた。近所の景色マイナーチェンジはありつつ、まあたかだか数年の事なのですぐ目に馴染んだ。

畑の跡地の住宅地は、おれが出ていく前はほとんど更地だったのが割と家の形になっていた。家の骨格越しに電波塔が点滅する景色はなんだかディストピアめいた味があって、これはこれでちょっと好きだった。

施工は日々進んでいって、人気のない家の殻が出来上がって来る頃にはもう遠くの景色は遮られて見えなくなってくる。新しい住宅地の中には公園と称した小さなスペースも出来ていた。空き家に囲まれたそこで夜にタバコ吸いに行くのがなんとなくルーティンになっていた。

カーテンも張られていないガラスから工事用?の照明が付けっぱなしなのか、ほんのりと照らされるもぬけの空の部屋が見える。それを見ているとガラスをブチ割って土足で座り込んでタバコでも吸ってトレインスポッティングを気取ってみたい気分になってくる。廃墟どころか新居だし、そもそもそんな度胸はないので妄想まりだけれど。

つい最近からその住宅街にも一挙に人が棲み着き始めて、夜中に歩いていても家々から放たれる息づきからなんだか圧迫感のようなものを感じる。

件の公園日中はすっかりガキの遊び場になっているのを目にする内、なんとなく足が遠のいた。自分だけの場所地域の(幼い子供を持つ家庭の)共有物となってしまったような気分だ。元々おれの場所などではないのだけど。

それでも時々ベンチにストロング系のロング缶が置いてあったりして、なんとなく捨て主にエンパシーを感じたりする。

平成狸合戦ぽんぽこで描かれたような再開発へのメッセージとはまるで別種だろうし、開発といってもごくごく小規模なものだけど、おれはおれなりのイヤさを感じているのかもしれない。

おれは地域ヌクモリティがさァ!文化資本がさァ!とかそういう話がマジで嫌いだ。ネットでその手の話題が露悪的に語られがちなのもあるけれど、土地がどうあろうが各々の生き方次第だろって思うから。おれは構造主義より実存主義が好きだ。

そうは言っても都会なら都会なりに、田舎なら田舎なりに土地が育む心の特定の部位みたいなのはあるのかもしれんなって思った。

2024-02-05

anond:20240205102351

東の方なんて銀座日本橋の向こうはすぐに下町でまあどうでもいいような所だし川があるからだれが見ても区切りが割とはっきりしてるけど、西の方は、東横線沿線こそ多摩川(というか丸子川)あたりから先は急に地形も景色雰囲気も変わるものの、それ以外は中野区杉並区世田谷区あたりから多摩川の向こう側まで割とだらだらと住宅地が続いているのでハッキリした境目が無いのは仕方が無いんじゃないの?

2023-12-27

いままで見た夜景で綺麗だったと記憶しているもの

DINKS叔父叔母の新築屋根裏貯蔵庫に昇らせてもらって見た広島市街地の夜景

叔父のお古のカメラを借りて初めてバル撮影をやってみた(手ブレして流れた…)

バブル景気真っ最中「一回で1万円の夜勤バイトがあるぞ」て同回生部員から紹介されたビッグ印刷会社の紙箱折り機とコンパクト洗剤インジェクション成形機のライン12時間労働で中休み工場最上階大展望食堂から見える京都市街地の夜景

写真部だったけどさすがに撮影ダメだろうなぁとおもって撮らなかった(そんな気力もなかった眠すぎて…)

親族の用意してくれたタワマンゲストルームから見える多摩川の向こうの東京首都圏夜景

…さすがの情報量というのか、遅い時刻なのに光源が多くて濃かった、スマホしか持ってなかったが∞ピント固定できるアプリでなるべく手ブレしないようにガラスにくっつけて撮ったがアングルつけようとしたら離さざるをえず結果手ブレした(チカチカ、チラチラと動いてる灯りが綺麗なので動画でも撮ってしまったがどうすんのこれ…)

2023-11-19

スタンド・バイ・ミーイージーライダー青春映画だと言われて今は納得出来る。中学高校の頃にそう言われてもピンとはこなかったと思う。へえ。青春とは死体を探して線路の上を歩くことなんですか。しょーもな。って。

それは理屈理解するという類のものではないと思う。

例えば土曜の部活をサボって多摩川チャリで下った思い出がある。

車のディーラーファミレスセーブポイントのように点在するばかりの幹線道路。歩いていてここは自分の居場所じゃないと思ってしまうような他所住宅街。近くをウロウロしていても楽しくはない。Googleマップ面白そうな場所を探しても、近しい範囲に目ぼしいスポットはない。晩飯時間もあるしそう遠くは行けない。

フラフラチャリを漕いでいたらデカい川に辿り着く。見飽きた退屈な通りに比べたらなんだか妙に魅力的に見える。今日半ドン時間もあるし海でも目指してやろうって思う。

最初楽しいけれど、すぐに川の流れも見飽きてくる。陸側の景色も「無」のような国道を挟みつつ、マンション物流倉庫か謎の事務所かの繰り返し。全部やたらと横にデカい。大きめの駅があるらしい、高い建物の密集する地帯が時々近付いては遠ざかっていく。

途中休んで水切りでもしてやろうかと思うけど、良さげなスポット釣り人や浮浪者や遊び回るガキがいて近寄り難い。陰気な高校生が一人で水遊びするのもなんだか気恥ずかしい。

段々海を見ようと息巻いた気持ちも静まってくる。楽しさもなくなってただチャリを漕いでいると、段々漠然とした焦燥感のようなものが湧き上がってくる。「こんな事してる場合か?」って気持ちになる。先駆的覚悟だとか自己実現だとか、そんなような根源的な焦りや不安大人になったら人から借りたそういう陳腐言葉で片付けてしまうようなもの。常日頃感じつつ蓋をして押さえつけていたものが暴れだす。

焦燥感に駆られてペダルを漕ぐまま、結局晩飯時間を考えて世田谷辺りで折り返した。海というゴールを迎えてればまた少し違う思い出になってたかもしれない。

後日友達チャリ多摩川を20km下ったんだよと言って、バカでえと笑われた。その時はその程度の出来事だった。

後になってスタンド・バイ・ミーという映画を観て、それが青春作品に分類される事を知った。死体拳銃も劇的な出来事も無かったけれど、華やかなものではなかったけれど、あれは紛れもない青春だったのではないかと思った。

川沿いを走るでもなく死体を探すんでなくても、別な形で同じ様な青春を過ごした人は沢山いるのかもしれない。抽象的な焦りではなく、進路考えないとだとかもっと具体的だったり切迫した悩みだったかもしれない。あの時の思い出はおれだけの宝物だと思っているけれど、誰でも似たようなことを経験するからこそ青春という言葉があって、スタンド・バイ・ミー青春作品として支持されているのかもしれない。

先週大学をサボって多摩川をほっつき歩いてみた。あの頃感じた焦燥感が薄かった。

今は門限もなければ外食代くらい訳ないし、電車に乗れば海へ行くのも造作ない。自己実現が僅かにでも進んでいるから焦りが減ったのかもしれない。諦めたか妥協を受け入れてしまたか、忘れ去ってどうでもよくなってしまったのかもしれない。

ナイーブな悩みにあまりしがみつきすぎない方が良いと思える程度のバランス感覚は手にしたような気がするし、それをすっかり捨てたら人間として終わってしまうような気もしている。

茜色の夕日を見て、短い夏が終わったのに子供の頃の寂しさがないことを少し思い出した志村正彦も似たような気持ちだったんだろうか。

青春と銘打って鮮やかに彩色してしまいがちだけれど、当時抱いた決して明くはないあの気持ちは忘れずにとっておきたい。それを忘れてしまったら、あの頃忌み嫌っていた、お前は子供エアプなのかよと思うような大人になってしまいそうな気がする。

明るい結末に終わらないアメリカンニューシネマも後味が悪い所はあるけど、その居心地の悪さは当時体験した青春への誠実さだと思うのでおれは好き。

2023-11-08

ゴジラさんの米軍無視問題

シンゴジで多摩川防衛線にして神奈川を見捨てておいて、

あとから米軍が介入してくるの未だに疑問なんだけど

米軍なら都心より神奈川県の自軍基地周辺のほうがよほど大事だろう)

他に駐留米軍が出てくる特撮ってあるのかな?

首里城破壊するゴジラがいて米軍出てこなかったら面白すぎ

2023-10-28

東京23区は本当に特別な街

ある日、コネ入社ではと密かにウワサされていた職場の後輩が無遠慮な先輩から

「なあ、お前ってお坊ちゃんなん?」

といきなりぶっ込まれていた。

全然坊ちゃんじゃないです。庶民です」


後輩が慌てて否定するも

「出たよ絶対うそ!!!ていうかお前の大学からうちの会社入るの5年振りやぞ」

と先輩はしつこい

(ちなみに、後輩はやはりコネ入社してきたお金持ちで父親が某巨大グローバルメーカー広報部長あられた。)。

後輩が苦笑いしながら

「いやぁ……お金持ちの親ならわざわざ神奈川県に家なんて買わないですよ」

と返すと、

先輩はまるで憑き物が取れたかのように

「あっ……確かにそうだな」

完璧に納得して一発で引き下がった。

このやり取りを傍らで見ていて、生まれも育ちも千葉県船橋市の俺は衝撃を受けた。

"神奈川に家を買う→金持ちではない"

という論理式をイキリとかではなく物の道理としてすんなり呑み込める階層人間がこの世に存在することに衝撃を受けた。

この先輩は生まれも育ちも日本橋で幼稚舎から慶応である祖父叔父、両親、兄弟全員が慶応幼稚舎出身だと言っていた。


さて、

ある日の晩にガキの使いを観ていたときのこと。

ガキ使メンバードライブをしながら車内から見える看板や店などの光景を手掛かりにひたすらトリビア披露し合ってその数を競うという企画だったのだが、多摩川大橋を渡って大田区から川崎市突入するとき

「おっ、これ渡ったら神奈川県や」

「これだんだん難しくなりますよ~何も無くなって来ますからねえ」

「店とかも少なくなりますからねえ」

気合を入れ直してたのを見て俺は大変な衝撃を受けた。

いや、五反田戸越とかならともかく、もう中延とか二葉になると川崎市幸区なんかと国道沿いの風景や賑わいは全然変わらないから。

ましてや馬込池上矢口なんかだと反町とか本牧以下まである


今思い出した。

目黒で生まれ育った友達と会話してたらふとしたときに露悪ではなく真顔で

小金井市はあれ東京って言わないから」

とまるでこっちにファクト面での誤謬があったかのような感じでツッコミを入れられたこともある。



東京23区に定住するってめちゃくちゃ特別ことなんだな。

強がりじゃなくてナチュラル特別意識があるやん。


船橋とかどう思われてんだろ。

マジで悪気なく化外の地くらいに思われてんじゃねえのか?

2023-10-26

anond:20231025184612

地方土地」と「都心駅近の一戸建て」の両極端だけの議論かよ。なんか極端なあれかこれかの議論だな。東京郊外都心までの通勤には便利じゃないけど生活するには便利な住宅地って結構あるだろうに。23区内でも市部でも多摩川の向こう側でも。

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