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2018-10-21

なぜGoogle社を装った不正広告が止まらないのか

http://labo.hatenastaff.com/entry/2018/10/19/153925

これを読んで。なんでこんなことになるのか業界外の人にも簡単解説したいのだけどうまく伝えられず、

ちょっと誤解も承知で書いてみたけどやっぱうまくまとまらないなぁって感じで。一応書いたので増田に放流します。

ちょっと前でもアダルトサイトや怪しげな動画サイトではよく見たタイプ不正広告が、はてな新聞社系、出版社系の大手サイトでもよく出るようになったのはご存知の通り。

強制的に遷移してiPhoneが当たりましたーみたいなやつ。

いい加減にしろ、って思っている人も多いよな。

これは簡単に言うと今まで出ていなかった弱小SSPが出るようになってしまたことによるもの

SSPは聞き慣れないかもしれないが、ざっくり言うとアドネットワークと同じようなものと思って良い)

はてなのような大規模サイトではこれまで、ほぼGoogle AdXGoogle AdSenseのちょっとすごい版だと思って良い)のSSPを使っていた。

これは収益性が最も高いからで、不正広告についてはGoogleのすごい技術と厳しい審査基準で弾かれてたんすね。

それがここ最近、1アクセスごとに複数SSPに対し同時に入札をかけて、広告を表示するという技術、ヘッダービディングが出てきた。

これを入れて、多数のSSP契約しておけば、その時一番表示単価の高い広告が表示されるというわけ。

弱小のSSPも量は少ないけれどたまに高い単価を出すことがあるので、とりあえず入れておいて入札かける、という感じで設定しておくと収益性高まる

そんでヘッダービディングを入れたら月の広告収益が120%になったとか150%になったとか、どこまで本当か知らんけど、そんな感じらしい。

で、問題はこの今までは出なかった弱小SSPで、まあ弱いですから、生き残りが大変なわけですね。

そういうところは技術力もそんなにないし、審査基準も緩いんで、不正広告も通ってしまう。

(不正でなくても、ボツボツの肌が綺麗になりましたーみたいなイケてない広告も出たりする)

そんでじゃあ、不正広告はどこから来るのかと言うと、広告出稿側のDSPから来る。

Google AdSenseに対してのGoogle AdWordsみたいなもの広告画像URLを入れるところだと思って良い)

DSPから広告画像やらURLやらを入れるんだけど、そこからJavaScriptも入れられるんですよ。

JavaScriptが入るんで、広告に動きをつけたりとか、バナー外で表示させたりとか、そんな感じのことは端的にいうと何でもできる。

で、当然悪さをしようとすれば不正広告のように強制的にページ遷移させることも可能というわけ。

普通DSPちゃん審査が入って、そういう広告は出稿できないようにしているのだけど、

弱小SSP契約しているような弱小DSP審査もゆるゆるだったりする。

実際に不正広告を出している人がどんなやり方で審査をくぐり抜けているのかわからないけれど、

一度不正ではない広告審査を通してから書き換えるとか、全部書き換えるのではなく一部だけ書き換えるとかじゃないかな。

はてな社の中の人も頑張っていると思うけど、会社としては一度上がった収益を下げるわけに行かないし、

どのDSPから来たどのSSPが悪さをしているのか特定するのは難しいからこうしてサイト上で説明するしかなくて大変ですね。

でも、やっぱダメだと思うなぁ。

 
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