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2023-01-26

[]世界債券指数から日本国債の一部外れる、日銀の大規模国債買い入れ

日本国債の一部が海外投資家の指標であるFTSE世界国債インデックス(WGBI)から除外される。日本銀行による国債買い入れの影響で、市場流動性が低下しているためだ。10年債は過去3年で初めて除外される見通し。

  WGBIを提供するFTSEラッセルによると、日本の長期国債366回債が2022年12月に同指数から除外された。2月には358回債、367回債、368回債が除外される。市場残高が指数採用基準を下回ったことが理由だ。10国債が除外されるのは少なくとも過去3年間で初めて。1月に発行された長期金利指標銘柄である369回債はまだ同指数採用されておらず、2月も採用されない見込みだ。

  WGBIは海外投資家が主に使用するため、指数を参考にベンチマーク運用などに日本国債への資金分配を決める投資家には影響を及ぼす可能性がある。日銀統計によると、海外勢の国債保有比率は22年9月末時点で14%。

  FTSEラッセル資料によると、WGBIは国債銘柄の残存金額を組み入れ基準の一つとしている。日本国債の場合は、日銀保有分と財務省消却分を除いた残存金額が5000億円(20年・30年国債は4500億円)を下回ると翌月には指数から除外される。残存金額基準を上回れば再び採用される。

  アムンディ・ジャパンの有江慎一郎チーフインベストメントオフィサーは、複数銘柄指数から除外されることの影響は大きくないとしながらも、「ウエイトが下がっていけば下がっていくだけ市場からの注目度は下がるから、中長期的にはあまり良いような話ではない」と指摘。「一概に言えないが、インデックス基準にしてその国への配分などを決めている人たちもいる。インデックスの中で日本ウエイトが下がっていけば当然買えなくなる人たちは増えてくる」との考えを示した。

  市場残高に関する条件は指数によって異なるため、流動性低下によって他の指数でも一様に除外されるわけではない。日本投資家が主に使用する債券指数野村BPIには日銀保有分に関する記述はない。

  ブルームバーグニュース親会社であるブルームバーグLPは、他の指数提供会社と競合するブルームバーグインデックスサービス親会社でもある。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-01-25/RP0QEGT0G1KY01

 
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