2024-11-26

偏差値という概念がよく分からなくなってきた

大学生の頃、高校の話をするときに「偏差値は?」と聞かれることがたまにあった。私の通っていたところは有名なところではないから仕方ないのだが、しかし、「偏差値」とはなんなのか。ネット自分高校名前偏差値のセットで検索してみると、受験サイトが確かに偏差値を教えてくれている。だが…

そもそも偏差値というのはテストなりなんなりの母集団によって左右される。中学高校でもその算出方法を教わるけれども、要は駿台模試偏差値60の子東大模試偏差値60を取れるというわけではない。では日常会話で「偏差値は?」などと聞かれたら、何を基準に答えたらよいのか。

たぶん、これは予備校偏差値なのだと思う。河合駿台と言った大手が出しているやつだ。ネット検索して出てきた受験サイト偏差値表も、よく見ると大手予備校のそれとよく似ている。

とここまで書いて思ったんだが、偏差値はどのようにして算出されるのか。大学偏差値表(ランキング)と言うけれど、すべての大学が一括で受ける試験などありはしない。就活の進路とか研究業績なのだろうか、それとも高校時の模試の成績なのだろうか。予備校ならば模試の成績と個人名をセットで追跡することができ、その生徒がどこに出願したかという情報も(一部)追うことができる。

最近では企業偏差値というのもあるらしい。就活では高偏差値企業に行くことが良いことだという触れ込みだ。顔面偏差値という言葉もここ10年くらいずっと流行っている気がする。この辺の偏差値の使い方は狭義の偏差値概念から漏れているはずだ。

このまま全ての事柄偏差値概念が覆っていくと考えたら、憂鬱気持ちになる。数値化されることへの怯えなのだろうか?

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